2011年5月19日木曜日

軍事輸出に熱い韓国

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● 韓国潜水艦:朝鮮日報より


● K2戦車 Wikipediaより


● T50超音速練習機 Wikipediaより



朝鮮日報 : 2011/05/18 11:27:28
http://www.chosunonline.com/news/20110518000047

韓国軍:潜水艦3隻に欠陥、昨年初めに運行停止
甲板を固定するボルトがしばしば破損、昨年修理

 韓国海軍最新鋭の214級潜水艦(排水量1800トン)3隻全てが、船体の欠陥により、昨年初めに運航停止の決定を受けていたことが17日までに分かった。
 理由は、セール(艦橋がある船体上の構造物)と甲板を固定するボルトの締め付けが不十分で、運航中にボルトが緩んだり折れたりする事故がしばしば発生したからだ。
 214級潜水艦は、ドイツのHDW造船所が設計し、現代重工業が建造した韓国海軍の主力潜水艦で、2007年から09年にかけて3 隻が実戦配備され、さらに6隻が配備される予定になっている。

 未来希望連帯の宋永仙(ソン・ヨンソン)議員によると、214 級1番艦「孫元一(ソン・ウォンイル)」は、06年から09年にかけて6回事故が発生し、艦橋と甲板を固定するボルト約20本が運航中に緩んだ。
 2番艦「鄭地(チョン・ジ)」は、ボルトが緩んだり折れたりする事故が09年から10年にかけて6回発生し、3番艦「安重根(アン・ジュングン)」は、ボルト2 本が緩み2本が折れる事故が、09年から10年にかけて3回発生した。

 海軍が調査した結果、直接的な原因は、韓国のボルトメーカーW社が、設計当時HDW社の要求した締め付け強度に合わない製品を納品したためと判明。
 海軍と現代重工業は、甲板を固定するボルト全てをHDW社の規格に合ったものと交換した。
 それでもボルトの緩みが発生したため、HDW社の技術陣が韓国を訪れ、甲板内部に鉄板を重ね補強ボルトをはめて固定する工事を昨年6月から今年2月にかけて行ったという。

 監査院は、昨年12月にこうした事実を確認したという。
 宋永仙議員は
 「214級は最大400メートル以上の深海で水圧に耐え、作戦を行わなければならないのに、重要な部分の固定ボルトが運航中に緩めば、場合によっては大きな事故につながりかねない」
と語った。
 これに対し海軍側は
 「問題が発生するたびにボルトを修理し、作戦投入に支障はなかった」
と釈明したという。


 この民族の性質だろうか、なんでも開発を急ぎる。
 ためにちょっとしたミスをおこしてしまう。
 先日は韓国新幹線がリコールされた。
 「新幹線のリコール」というのははじめて聞いた言葉だが。


朝鮮日報  : 2011/05/12 09:34:46
http://www.chosunonline.com/news/20110512000031

KTX:「このままでは大型事故の可能性も」
鉄道公社、現代ロテムにリコール要請

 今月7日深夜2時ごろ、韓国鉄道公社(KORAIL)首都圏車両管理チームのイ・ジェグァンさん(4級職員)は、KTX山川(サンチョン)=韓国で開発された新型車両=2号車に設置されているモーター減速機固定台の2カ所で深刻な亀裂を発見した。
 問題のモーター減速機は落下寸前の非常に危険な状態だった。

 モーター減速機とは、モーターブロックから発せられる動力を制御する装置で、重量はおよそ350キロ。
 これらはいずれも車両の下部に設置されている。
 もし問題のモーター減速機が、時速300キロで走行中に線路上に落下すると、これが車体と衝突するのはもちろん、ひどい場合には脱線などの大型事故も引き起こしかねない。
 この列車は同日の朝6時35分にソウル駅を出発し、馬山に向かう予定だった。.

 報告を受けた韓国鉄道公社は11日、この車両を製造した現代ロテムに対し、欠陥を直ちに完全修復するよう求めた。
 いわば現代ロテムにリコールを行うことを求めたようなものだ。
 鉄道公社側は
 「現代ロテムが製造したKTX山川の残りの18両についても詳しい点検を行ったが、同じような問題は発見されなかった」
と明らかにした。
 KTX山川は、現代ロテムが日本、フランス、ドイツに続いて世界で4番目に開発した「韓国式高速鉄道用車両」だ。

 車両の欠陥が発見されたことを受け、この問題が今年7月に発表予定のブラジル高速鉄道入札に悪影響を及ぼす可能性が出てきた。
 ブラジルでの高速鉄道事業は、総工費200億ドル(約1兆6000億円)規模の大型プロジェクトで、韓国は日本、中国、ドイツなどと受注競争を展開している。
 このような状況で、鉄道公社が車両メーカーの現代ロテムに対してリコールを行うよう求めたことについて、公社の関係者は「このままでは、いつか大型事故が発生する可能性があるため」と語る。
 KTX山川は昨年4月から今年3月までの1年間に、合計41回にわたり大小さまざまな故障を引き起こしてきた。

 一方の現代ロテムは
 「今は製造からあまり時間がたっておらず、いわば安定化に向けた期間だ。
 そのためある程度の故障は避けられない」
 「KTX山川の運行開始直後の故障発生率は、フランスの高速鉄道TGVなど先進国に比べるとむしろ低い方で、多くは短期間のうちに正常化する」
と主張している。
 鉄道公社は今回、減速機の欠陥を発見した4級職員のイ・ジェグァンさんを3級に特別昇進させた。



 韓国は軍事品の輸出に力を入れているが、気がはやるせいかときどきそれが空回りしてしまうことがある。


朝鮮日報  : 2011/03/24 11:27:57
http://www.chosunonline.com/news/20110324000044

K2戦車の動力装置に問題、国産化を再延期
性急な開発日程があだ

 防衛事業庁は23日、韓国での開発過程で相次いで問題が生じ、論議を呼んだ「K2戦車」(通称・クロヒョウ)の重要部品であるパワーパック(エンジンと変速器の総称)の輸入を中止し、国産品を使用することを決めた。

 同庁は金寛鎮(キム・グァンジン)国防部(省に相当)長官が議長を務める形で、第48回防衛事業推進委員会を開き、今年10月までに国産パワーパックの技術的な問題点を解決することを目指し、それまでに問題が解決できない場合には輸入品を使用することを決めた。
 同庁が最近、国産パワーパックに対する試験評価を行った結果、88項目のうち18項目が基準を満たさなかった。

 韓国軍消息筋は
 「10月までに国産パワーパックの問題が全て解決されるという保障はないため、防衛事業推進委でも激論が飛び交った。
 ただし、K2 戦車を輸出するためには、国産パワーパックを使用しなければならないという名分で共通認識が形成され、最後に少々時間を与えることにした」
と説明した。

 国防部は当初、昨年からK2戦車の生産を開始する計画だったが、パワーパックの技術的な問題が原因で、これまでに生産開始時期が3回も延期されている。
 パワーパックの開発には1175億ウォン(約84億円)の予算が投じられている。

■無理な国産化政策

 専門家はK2戦車のパワーパックに問題が生じた原因について、国防部が無理な国産化を推進した点を挙げた。
 国防部は1990年代にK2戦車の開発に着手し、パワーパックについては、完全国産化ではなく、外国の技術を導入する方式を選んだ。
 ドイツのようなパワーパック先進国でも新製品の開発には10年近くかかる中、韓国には高度な技術が存在しないためだ。
 しかし、 2002年に国防部内から外国製のパワーパックを使用すれば、K2戦車の輸出が困難になるとの主張が出たため、国防科学研究所(ADD)に1500馬力のパワーパックを韓国で開発する手段を検討するよう指示が下された。

■完全国産化への固執と短い開発期間

 国防科学研究所から韓国での開発が可能との報告を受け、業者選定に向けた競争入札が行われた。
 同研究所がそうした報告を行ったのは、独自の判断というよりも、K2戦車の輸出を掲げる国防部の「注文」を意識したためとされる。
 パワーパックを構成するエンジンと変速器について、それぞれ2社が応札した。
 韓国軍当局の評価では、海外からの技術導入を通じた国産化を掲げた企業は脱落し、完全国産化計画を提出した斗山インフラコア(エンジン)と、S&T重工業(変速器)が05年に開発業者に選ばれた。

 両社には08年までに試作品を開発するよう指示された。
 業界専門家は
 「戦車よりも出力が小さい国産車でも、新たに動力装置を開発するのにはおよそ 5年かかる。
 K2戦車のエンジン出力は1500馬力、排気量は2万6900ccで、2000ccクラスの中型乗用車の10倍を超える力が必要だ」
と指摘した。
 しかし、韓国軍は開発プロセスを3年で終えるよう要求した。
 また、開発業者に選ばれた両社の生産能力が十分に検証されていないとの指摘もある。

■形だけ国産化?

 パワーパック開発の名分とされた「完全国産化」も、実際には「形だけの国産化」という指摘がある。
 今回問題となったパワーパックも部品の20-30%はドイツなどから輸入されており、100%国産ではない。



 潜水艦に戦車と続くと、次は航空機の輸出。


朝鮮日報  : 2011/04/13 11:12:15
http://www.chosunonline.com/news/20110413000049

【社説】T50輸出で航空産業の発展に弾みを

 T50高等練習機を製造する韓国航空宇宙産業(KAI)が12日、インドネシアの訓練機導入事業で優先交渉対象者に選定された。
 韓国政府と業界関係者が目指してきたT50練習機の輸出に向け、ついに実現の道が開けたのだ。
 韓国政府が進めるT50輸出は16機で、1機当たり2500万ドル(約 20億9650万円)と計算すれば、総額4億ドル(約335億円)にもなる大型の商談だ。

 T50はKAIが米ロッキード・マーチン社と共同で、1997 年から10年間に2兆800億ウォン(約1599億円)を投じて開発した世界初の超音速高等練習機だ。
 先月には3000回の無事故飛行に成功し、多くのハイテク機能を備え、優秀な性能も認められている。
 しかし価格がほかの機種に比べ10%から20%ほど割高なため、ここ4年間に1度も輸出は実現していない。
 2009年にはアラブ首長国連邦(UAE)に、また昨年はシンガポールに売り込みをかけたが、いずれもイタリアのM346に敗れた。

 今後、インドネシアとの交渉を進めるに当たっては、まず価格を決めた上で、技術移転や軍需支援をどこまで進められるかがキーポイントとなる。
  KAIと政府はまず、本契約にまでこぎ着けるよう全力を尽くす構えだ。
 韓国とインドネシアは、両国の大統領が練習機のほか、潜水艦や無線機の生産など複数の防衛分野ですでに協力を約束するなど、非常に良好な関係を築いている。
 インドネシアの資源や成長の潜在力などを考慮すれば、T50の輸出が実現するかどうかは、今後の両国関係や韓国の国益という観点から、より一層重要な問題となる。

 T50の輸出は、航空産業で「コリア・ブランド」を世界にアピールするという象徴的な意味合いもある。
 インドネシアへの輸出が実現すれば、米国、イスラエル、ポーランドなど新たな市場の開拓も見込まれるからだ。

 また、新しい成長産業を育成する触媒の効果も期待できるだろう。
 航空産業はエレクトロニクスや機械、素材などの分野で最先端技術が集約されており、技術面での正確さにおいては自動車の100倍という高いレベルが求められる。
 1機を製造するのに20万個以上の部品が必要となるため、部品産業をはじめとする関連業種の発達を促すことにもつながり、またそれ以外の分野でも、航空産業での技術発展の恩恵を間違いなく受けられるだろう。




朝鮮日報  : 2011/04/13 11:00:05
http://www.chosunonline.com/news/20110413000046

T50輸出:韓国、インドネシアの輸送機導入も

 12日にT50がインドネシアの高等練習機事業で優先交渉対象者に選定されたが、この先も越えるべき山は残っている。
 韓国航空宇宙産業(KAI)の金弘経(キム・ホンギョン)社長はこの日、記者会見で
 「価格をはじめ、航空機の引き渡し時期、部品などの軍需支援問題、訓練システムの問題などについて、これからインドネシア側と協議しなければならない」
と語った。

 T50輸出をめぐる
 反対給付としてインドネシアのCN235輸送機を購入する
という、「折衷交易」の問題も浮上するものとみられる。
 韓国政府は否定したが、専門家たちは、T50の輸出に対応して韓国がインドネシアの CN235輸送機を購入しなければならない可能性は小さくないと語った。
 韓国は2001年にも、KT1基本練習機12機をインドネシアに輸出し、その代わりインドネシアからCN235輸送機8機を導入した。
 またインドネシアは、一部のT50について、部品を持ち込んで自国内で組み立て生産することを希望しているという。
 このため、輸出される16機のうち、インドネシアで組み立て生産する規模がどの程度になるのかも、争点になる見込みだ。




朝鮮日報  : 2011/04/13 10:58:40
http://www.chosunonline.com/news/20110413000044

インドネシア、KAIを優先交渉対象に指定
ロシア・イタリアを抑え、世界で6番目の超音速機輸出国に

 空軍の練習機導入事業を推進しているインドネシア政府が、韓国航空宇宙産業(KAI)を優先交渉対象者に選定したことが12日までに分かった。
 これにより、韓国が開発した超音速練習機T50が初めて海外に輸出される可能性が高まった。

 金弘経(キム・ホンギョン)KAI代表はこの日、ブリーフィングで
 「きょう午後1時10分、インドネシア政府から、高等練習機更新事業の優先交渉対象機種にT50が選定され、契約に向けた交渉を進めたいとの通知を受けた」
と発表した。
 双方は、今後9カ月の間に了解覚書(MOU)を締結することで基本的に合意した。

 金代表は
 「きょうは韓国が、米国、ロシア、イギリス、フランス、スウェーデンに続き世界で6番目の超音速航空機輸出国となる意義深い日。
 航空後発国の韓国が、90年以上も先を行っていたイタリア・ロシアなど航空先進諸国との競争に勝利した一つのドラマだと考えている」
と語った。

 また金代表は
 「これまで、ロシアを中心とする旧共産圏と西側の武器システムを同時に運用していたインドネシアが、T50を練習機に選んだというのは、大きな意味がある。
 今後ほかの国、とりわけ過去にロシアのシステム・武器を使用していた国を含めた世界市場で、T50の競争力を高めるのに役立つ良い事例となる」
と語った。

 T50の輸出は、MOUや正式契約などの手続きを経なければ最終確定しないが、優先交渉対象者に選定された場合、一定期間は排他的交渉の権利が与えられ、交渉成立の可能性は高い。
 韓国政府は、第1次として16機、総額4億ドル(約334億円)規模の輸出を見込んでいる。
 KAIは1-2カ月以内に、販売価格や正確な輸出規模など具体的な内容に関する交渉に入る予定で、2013年には航空機の引き渡しを行う見通しだと発表した。

 今回の優先交渉対象者選定は、何よりも、狭い国内市場から抜け出し世界市場に進出する門戸を開いたという点に大きな意味がある。
 高等練習機は、世界104カ国で6200機余りが運用されており、30年までに約3000機の新型機導入または旧型から新型への入れ替え需要があると予想されている。
  KAIは、この市場のうち、韓国製のT50がおよそ30%(約1000機)を占めることができると期待している。
 T50は05年以降、アラブ首長国連邦(UAE)とシンガポールの2カ国の事業者選定で、アエルマッキ(イタリア)のM346に相次いで敗れ
 「性能は優秀だが価格があまりに高いため、輸出の失敗が続いているのではないか」
と指摘されてきた。
 KAIの関係者は
 「T50のインドネシア輸出は、限られた国内市場の限界を克服し、韓国航空産業の“パイ”を広げ、航空産業が未来の輸出産業として浮上する契機になるだろう」
と語った。

 昨年10月までは、インドネシアと政治・外交・軍事面で友好関係にあったロシアのヤコブレフ130が最も高い評価を受けていた。
 そこでKAIは11月に入り、形勢を盛り返すため「特段の措置」に踏み切った。
 エンジン・電子機器など部品メーカー各社に、輸出成功に向けて価格引下げを要請、これにより従来は1機2500万ドル(約21億円)だった価格を引き下げた。
 またこの時期、ヤコブレフ130が飛行中に墜落事故を起こし、インドネシア空軍の関係者は
 「ロシアの練習機は信頼できない」
という反応を示し始めたという。

 さらに、昨年12月にインドネシアで開かれた韓国・インドネシア首脳会談が、T50の優位を決定付けたとされる。
 だが、今年2月にインドネシア大統領特使団が来韓した際、国家情報院の職員による宿泊先侵入事件が起こり、一時は「黄信号」がともったが、最終的にインドネシア政府はT50を選択した。



 Wikipediaから。

 T-50は、大韓民国の国産練習機。
 大韓民国初の超音速機である。
 韓国の航空機メーカー、韓国航空宇宙産業(KAI)がアメリカ合衆国のロッキード・マーティンの技術支援を受けて開発した。
 愛称は「ゴールデンイーグル」(イヌワシ)。

 韓国にとってKT-1に次ぐ国産航空機であり、機体はF-16 ファイティングファルコンに近い形状である。
 ワークシェアの55%はアメリカ側、44%が韓国となり、残りの1%は第三国の取り分となっている。
 開発はKTX-2の名称で1992年から開始された。当初は三星航空産業がロッキード・マーティンと提携して開発する計画であったが、1999年に韓国航空宇宙産業(KAI)が設立されたことに伴い、KAIとロッキード・マーティンによる開発となり、T-50の名称が与えられた。
 初飛行は2002年8月20日。






[◆ 続報]


朝鮮日報 : 2011/05/23 09:12:08
http://www.chosunonline.com/news/20110523000019

韓国製「T-50」がイスラエルで最終候補に

 韓国の超音速高等訓練機「T-50ゴールデンイーグル」が、イスラエルの次世代空軍訓練機の最終候補になった。
 イスラエルの日刊紙、エルサレムポスト紙が20日付(現地時間)で報じた。
 同紙は
 「韓国のT-50とイタリアのM-346が最終契約の成就に向けて激しい競争を繰り広げている」
と報じた。

 イスラエルは現在のダグラスA-4スカイホークに替わる次世代訓練機を選定中で、自国の防衛機器メーカーである国営イスラエル航空産業(IAI)と、軍事情報企業のエルビット社が共同で設立した企業を通じて購入する計画だ。
 T-50を製造する韓国航空宇宙産業(KAI)とM-346を開発したイタリアのメーカーは、いずれも最近イスラエルを訪問し、契約問題について協議を行った。
 イスラエルがいずれか一方を選択すれば、40年ぶりに米国以外の国から航空機を購入することになる。

 イスラエル当局は、現時点でどちらを選定するかについて明らかにしていない。
 しかし現地ではT-50がかなり優勢との見方が出ている。
 最近、北朝鮮がイランに弾道ミサイルを販売し、ミサイル製造技術の移転を進めるなど両国の接近が目立つ中、イスラエルも韓国との軍事協力を強化する必要性を感じているからだ。
 イスラエルがT-50を購入すれば、韓国もイスラエルの短距離ミサイル防衛システム「アイアン・ドーム」を導入する可能性が高いと、UPI通信は報じている。

 T-50はKAIと米国のロッキードマーティンが13年間に2兆ウォン(約1500億円)を投じて共同で開発した超音速高等訓練器で、最近はインドネシア政府が優先交渉対象に選定し、輸出が実現する可能性が高まっている。





朝鮮日報 2011/05/26 07:31:42
http://www.chosunonline.com/news/20110526000001

T50練習機のインドネシア向け輸出が決定

 韓国が開発・製造しているT50超音速高等練習機のインドネシア向け輸出が正式に決まった。

 韓国航空宇宙産業(KAI)は25日
 「インドネシア国防省はきょう午後、ジャカルタでKAIの輸出本部長とT50高等訓練機の輸出契約に署名した」
 「この結果、1機当たり4億ドル(約328億円)、計16機を2013年までに納品することになった」
と発表した。

 T50の海外輸出は今回が初めてで、韓国は米国、ロシア、英国、フランス、スウェーデンに続き、世界で6番目の超音速航空機輸出国になった。
 今回の契約は、今年4月に優先交渉対象に選定されてから50日余りで決まったもので、最低でも数カ月はかかるとされる国際武器取引の慣例からして、非常に短期間で成就したものと評価されている。




NHKニュース 2011年5月26日 16時42分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110526/t10013128541000.html

韓国 兵器産業でも海外進出へ

 韓国のメーカーが開発した軍の練習機がインドネシア向けに初めて輸出されることになり、韓国が兵器産業の分野でも海外進出の動きを強めています。

 輸出されるのは、韓国の航空機メーカー「韓国航空宇宙産業」がアメリカの技術支援を受けて開発したジェット練習機「T50」です。 メーカーによりますと、25日、インドネシア国防省との間で16機を4億ドルで輸出する契約を結んだということで、今後、およそ1000機の受注を目指すとしています。
 インドネシアをはじめ、東南アジア各国は、中国の軍事的台頭に備えて国防力の強化に乗り出し、兵器の新たな市場になっており、今回は韓国のほか、ロシアや中国、それにイタリアなどが受注を目指して競ったということです。
 T50が海外に輸出されるのは今回が初めてで、国家戦略としてさまざまな製品の海外輸出を推進している韓国政府は、兵器産業の分野でも海外進出の動きを強めています。




サーチナニュース  2011/05/26(木) 10:32
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0526&f=business_0526_068.shtml
 
超音速訓練機T-50の輸出に成功「世界6番目の輸出国に」―韓国

 韓国航空宇宙産業(KAI)は25日、インドネシアの国防部とT-50超音速高等訓練機の輸出契約を締結したことを明らかにした。
 同日夕方、インドネシア・ジャカルタで輸出契約書書名式が行われ、インドネシア財務部と韓国輸出入銀行間の金融交渉が終了次第、契約が発効される見通し。
 複数の韓国メディアが報じた。

 T-50は、KAIと米国のロッキード・マーティン社が13年の歳月と2兆ウォン(約1489億円)をかけて共同開発された。
 輸出台数は16台、金額は4億ドル(約328億円)相当。
 T-50は2013年にインドネシアに引き渡す予定。

  韓国メディアは、超音速訓練機T-50が、ついに海外への輸出に成功し、韓国はT-50の輸出を通じて、米国、ロシア、イギリス、フランス、スウェーデンなどに続いて世界で6番目の超音速航空機の輸出国として位置づけられることになったと報じた。

  今回の契約は、経済的な波及効果も大きく、KAIはT - 50の輸出が1億7000万ドル(約139億円)相当の付加価値を創出すると分析。

  約6億5000万ドル(約533億円)の生産誘発効果を生み、7700人余りに上る新規雇用も期待できる。T-50の製作が開始されると、中小の協力会社70社で、1700人の従業員が動員されるとみられ、協力会社に支払われる金額は輸出額の4億ドルの約38%にあたる1億5000万ドル(約 123億円)に達する。このため、中小企業にもプラスの効果を及ぼすとの見方を強めている。




朝鮮日報 : 2011/05/29 01:26:37
http://www.chosunonline.com/news/20110529000001

KAI社長が語るT50対尼輸出交渉の舞台裏
T50練習機輸出を実現させた韓国航空宇宙産業の金弘経社長
「インドネシアはロシアの部品供給に不満、直接部品を持参」
「損をする契約は絶対にしない」
「秘蔵の武器を持っていこう」

 昨年8月、金弘経(キム・ホンギョン)韓国航空宇宙産業(KAI)社長は、コンテナボックスを持ってインドネシアを訪れた。
 コンテナボックスの中には、2001年にKAIがインドネシアに輸出したKT1基本練習機の操縦席用キャノピー(ガラス製の覆い)2個と、KT1を修理するための付属品類が入っていた。

 インドネシア空軍は、意外な「無料のプレゼント」を見て、非常に喜んだ。
 インドネシア空軍は予算が足りないため、高価な油で磨かなければならない KT1のキャノピーを安い油で磨き、キャノピーが曇って使用不能になった上、付属品も十分にそろえることができなかった。
 ロシアの戦闘機を導入・使用しているため、心情的にロシア寄りが多いインドネシア空軍・国防省関係者の間から、ようや
 く「韓国はモノ(KT1)だけ売って知らん顔をする国ではない」
という声が聞こえ始めた。

 金社長は
 「その時、韓国の高等練習機T50の受注戦で、ロシアを逆転する糸口をつかめた」
と語った。
 インドネシア空軍は昨年6月、高等練習機の導入に向け、ロシアのヤコブレフ130を1等、T50を2等に選定していた。
 また金社長は、T50は開発後3万時間も無事故で飛行しているが、競争相手のロシアの高等練習機は2度も墜落したという事実を挙げ、インドネシア側を粘り強く説得した。
 その結果、ついに昨年11月の第2次評価で、T50がロシアの練習機を抑えて1等になった。

 金社長は26日、T50のインドネシア輸出契約締結を国防部(省に相当)で正式に発表した後、本紙とのインタビューに応じ
 「昨年8月、ロシア側が戦闘機の部品をきちんと供給せず、インドネシア空軍に不満があることを知った。
 その隙を突いた」
と語った。
 先月T50が優先交渉対象者に選定された後、およそ50日で本契約が締結された点も、異例と言われているが、金社長は
 「インドネシア側は老朽化した練習機の代替機選定を急ぐ必要があったため『われわれは短期間で航空機を納品できる』と約束したことが、最終的な決め手となった」
と語った。

 通常、航空機の契約締結から引き渡しまでは2年以上かかるものだが、KAIは1年6カ月後の13年までに16機を納品すると約束した。
 金社長は
 「こちらにとっては非常に負担となるが、徹夜の作業をする覚悟で契約した」
と語った。

 今年2月には、国家情報院の職員がインドネシア大統領特使団の滞在先に侵入する事件があり、T50の輸出は峠に差し掛かった。
 金社長は
 「かなり心配したが、意外なことに、インドネシアの関係者はその事件について一切言及しなかった」
と語った。

 KAIがT50を過度に安く輸出したのではないかとの指摘に対し、金社長は、「損をして輸出することは絶対にない」と語った。




 <future design> 



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