2011年5月23日月曜日

国家公務員給与5~10%下げ、連合系労組が受け入れ

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● google画像より



 すごいことが起こった。
 国家公務員が給与の引き下げに応じたのだ。
 公務員がですよ!
 みなさんはあたりまえのように思うかもしれないが、私には青天霹靂。
 こういうことがあるのですね。
 津波と同じで「想定外」でした。
 ということは、政府はあっさりと
 公務員給与引き下げの前例を手に入れた

ことになる。
 こうなると、政府は自由自在に公務員をコントロールできる立場になる。
 理屈はどうであれ、過去の公労協の姿を知っている者にとって公共労組がいとも簡単に受け入れるとは
 信じられない
というのが感想。


日経新聞 2011/5/23 19:26
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E1E2E0908DE0E1E2E7E0E2E3E39F9FEAE2E2E2

国家公務員給与5~10%下げ、連合系労組が受け入れ

 国家公務員の給与引き下げについて政府と連合系の公務員労働組合は23日、2013年度末まで月給を役職に応じて5~10%、ボーナスなどを一律10%減額することで合意した。
 一部労組は反対の姿勢を崩していないが、政府は今回の合意案を基に給与引き下げのための特例法案を来月3日にも国会に提出する。

 公務公共サービス労働組合協議会(公務労協)幹部は23日の片山善博総務相との会談で
 「震災の復興財源に充てるならやむを得ない」
と受け入れを表明した。
 合意内容は月給を若手の係員5%、係長・課長補佐級8%、課長級以上10%減額。管理職手当や期末・勤勉手当(ボーナス)は一律10%削るというもの。特例法案が成立した翌月から適用する。

 民主党は2009年衆院選マニフェスト(政権公約)で国家公務員総人件費を13年度までに2割減らすと掲げた。
 今回の下げ幅は目標の8%程度にしか相当しない。
 労組側は大震災による業務増加を踏まえて定員削減に反対しており、目標達成の道筋はみえない。

 政府は引き下げに反対している日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)との交渉を今後も続ける。
 合意が得られなくても法案提出に踏み切る。
 人事院勧告制度を無視して一部労組との交渉で給与を決める異例の対応だ。




asahi.com 2011年5月23日19時34分
http://www.asahi.com/politics/update/0523/TKY201105230376.html

国家公務員給与削減、連合系労組が合意 5~10%案に

 東日本大震災の復興財源を確保するため、菅政権と連合系の公務員労働組合連絡会(連絡会)は23日、国家公務員給与の削減幅について合意した。
 今年度から3年間、
 ▽ 課長以上の幹部を10%
 ▽ 課長補佐・係長を8%
 ▽ 係員を5%、
それぞれ削減する。
 ▽ ボーナスは一律10%
減らす。

 菅政権は当初一律10%減により3千億~4千億円の確保を目指した。
 片山善博総務相と連絡会が同日協議し、政権側が譲歩した。
 政権は労働基本権を拡大する国家公務員制度改革関連法案とともに、削減のための給与法改正案を6月3日に閣議決定したい考え。




毎日.jp 毎日新聞 2011年5月23日 21時23分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110524k0000m010128000c.html

国家公務員給与:引き下げ合意、地方公務員に波及も

 一般職の国家公務員給与引き下げについて政府と連合系の公務員労働組合連絡会(連絡会)が23日合意したことで、交渉による給与引き下げが進むことになった。
 だが、地方公務員の給与引き下げなどで政府内に意見の違いがあるなど、政府が乗り越える課題は多い。

 「財務、文部科学、総務3大臣の合意文書がほしい」。
 連絡会は13日の初交渉で片山善博総務相にこう要望した。
 地方公務員給与の見直しはこれまで、国家公務員給与をベースに算定され、地方交付税と義務教育国庫負担金が見直されてきたことを懸念したためだ。
 片山氏は20日の記者会見で
 「国がやったから自治体も下げろなんて全くの愚策」
と波及を否定した。

 連絡会は片山氏が交渉で
 「政府を代表して(回答する)」
と発言したことで合意に踏み切ったが、野田佳彦財務相は会見で
 「今までのルールに基づき、その時期に適切に対応する」
と引き下げを否定しなかった。

 給与の引き下げと国家公務員制度改革関連法案の同時成立もおぼつかない。
 片山氏は23日の合意後、
 「同時に決着がつくよう最大限の努力をしたい」
と述べた。
 だが、野党が多数を占めるねじれ国会で、連絡会も
 「(同時成立の)不透明さはたぶんにあると思う」
と認める。
 「政府は(同時成立の)出口までやるとの見解を示した」(連絡会)
との理由で合意したものの、今国会の会期末は6月22日に迫っており、政府内からも「会期延長がなければ成立は難しいだろう」との声もある。

 民主党は09年衆院選マニフェストで国家公務員総人件費2割削減を掲げたほか、菅直人首相が10年9月の党代表選で
 「人勧を超えた削減を目指す」
と公約した。
 しかし、10年度は人勧通りの削減にとどまっていた。




JCASTニュース 2011/5/23 19:33
http://www.j-cast.com/2011/05/23096314.html?p=1

 公務員給与の引き下げが計画される中、国家公務員の労働組合「国家公務員一般労働組合」のブログ「すくらむ」が怪しい主張をしている。
 統計データをもとに、国会公務員の方が民間より給与水準が低いとし、さらに、みんなの党などの公務員給与の引き下げを求める動きについて、
 「比較できない中身の違う調査をもってくること自体が間違っている」
と批判している。

ところが、当の組合側のブログの資料の引用の仕方に不自然な部分があり、主張の妥当性に疑問が出ている。

■ラスパイレス比較という項目は無視?

ブログでは、2011年5月19日、
 「国家公務員は民間より給与が低い上に一人当たりの仕事の負荷が世界で最も大きい」
と題して、国家公務員と民間の正規労働者の年間給与を比較した表を掲載した。

表によると、国家公務員25歳の年間給与285万2000円に対して民間労働者20~24歳は291万5700円。
 国家公務員50歳は715万4000円なのに対して、民間労働者は45~49歳で813万4800円だ。

この表の出典は、国家公務員の給与が「人事院月報」10年9月号なのに対して、民間の給与は厚生労働省の「賃金センサス-平成21年賃金構造基本統計調査」。
 「人事院月報」のデータには残業代が含まれているが、「賃金センサス」のデータには含まれていないとされる。

ブログでは「年齢区分が違いますが」と断りながらも、
「すべての年齢層において、国家公務員の方が民間労働者より低い年間給与になっています」
と結論づけている。

だが、この資料の引用の仕方をめぐり、問題を指摘する声も出そうだ。
 実は、国家公務員の給与を引用した「人事院月報」10年9月号は、「人事院勧告特集号」。
 この時の勧告は、公務員の年間給与を平均で9.4万円(1.5%)引き下げることを骨子としたものだ。

ブログで示された国会公務員給与のデータは、勧告の中の「給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント」と題した付属資料の「国家公務員(行政職(一)及び指定職)モデル給与例」という項目(111ページ)から引用されている。
 だが、実はその3ページ前の108ページには、「民間給与との比較方法(ラスパイレス比較)」という項目がある。
 それによると、公務員の給与は民間よりも月給ベースで757円(0.19%)多いとされている。
また、勧告では、民間のボーナスの支給割合が3.97か月分なのに対して、公務員は4.15か月分だとも指摘している。

■ 「執行委員がそれぞれの考えを自由に発信している場」

ブログでは、
「国税庁の『民間給与実態統計調査』の結果をもって、公務員の給与が法外に高いなどと主張していますが、国税庁の調査は、パートやアルバイトなど非正規雇用の労働者も含まれた調査ですので、とても低い数字となります。
 比較できない中身の違う調査をもってくること自体が間違っているのです」
と、データの不適切な引用を理由に、公務員の給与の引き下げを主張している勢力を批判している。
 その一方で、人事院勧告で示された公務員と民間との給与格差についての言及はない。

J-CASTニュースでは、

「民間と国家公務員の給与を比較する上で、『人事院月報』に示されている理由付けよりも、厚生労働省の『賃金センサス』の方が比較対象として優れていると判断した理由」
についての説明を求めたところ、「すくらむ」担当者は、
「問題意識が、みんなの党などが持ち出してくるパート・アルバイトなど非正規雇用労働者を含む国税庁の『民間給与実態統計調査』にありましたので、それなら全産業の正規雇用労働者を網羅している厚生労働省の調査と比較したらどうなるのかなと思って比較してみただけです」
と釈明。
 ブログの位置づけについても、
「執行委員がそれぞれの考えを自由に発信している場ですので御了承ください」
と、組合としての公式見解ではないことを強調した。





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経済復興のカギは中国にあり

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● 水素爆発 新聞ニュースより



中国網日本語版(チャイナネット) 2011年5月23日
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2011-05/23/content_22622469.htm

日本経済、中国との差が拡大 経済復興のカギは中国にあり

 第1四半期、日本経済は急降下した。第1四半期のGDPは年率計算で3.7%減と、市場の予測を大幅に超えた。
 2期連続のマイナス成長は、日本経済が正式に衰退に入ったことを示している。
 昨年、中国が日本を越えて世界2位になってから、両国経済の差はますます拡大している。
 英紙ファイナンシャルタイムズは、
 「東日本大震災後、この世界第3の国の脆弱さが浮き彫りになった」
と報じた。
 日本のあるアナリストは、2期連続の減少は決して、災害による一時的なものではないと指摘した上で、
 「日本経済復興のカギは中国が握っている」
と述べた。

■GDP、2期連続のマイナス成長

 日本の内閣府が19日に発表したデータによると、2011年第1四半期のGDPは前期より0.9%減少、年率換算では3.7%のマイナスとなり、2期連続でマイナス成長となった。
 昨年第4四半期、日本のGDPは1.1%減で、2009年第2四半期以来のマイナス成長を記録していた。
 まさにその時、中国は日本を抜いて、世界2位となった。

 エコノミストは2%~2.3%のマイナスと予想していたが、結果はその約2倍の3.7%だった。
 しかし、日本の時事通信は19日、
 「国内市場はある程度(この結果を)予測していた」
と報じた。
 19日の東京株式市場と為替市場は相対的に安定していたが、これはおそらく、市場がこの良くない知らせに対し、ある程度の心構えを持っていたということを示しているのだろう。

■衰退は地震だけのせいではない

 与謝野馨経済財政相は19日、今回のマイナス成長の大部分は震災の影響と捉えていると述べた。
 しかし、関係筋は次のように述べている。
 「政府と中央銀行は、震災によりマイナス成長になったと強調しているが、実際は、内需動力の不足がその原因である。
 今年第1四半期、減少したGDPの内、内需の縮小が占める割合は80%を越えていた。
 これは昨年末の状況と同じであり、マイナス成長は決して地震という1次的な要因によって引き起こされたものではない。」

 与謝野馨氏は、
 ▽ 電力の供給不足、
 ▽ 放射線による風評被害、
 ▽ 企業の海外移転
が震災後の経済に影響を与える3つの要因だと述べた。
 日本経済新聞は19日、
 「地震により工場やデパートの業績はほぼ「半減」した。
 震災が引き起こした消費者マインドの低下や経済活動の停滞が日本経済にマイナスの影響をおよぼしている」
と報じた。

 日本が次に直面する深刻な問題は、年内に経済がさらに悪化するか否かである。
 共同通信社は19日、
 「専門家によると、日本経済は第2四半期もマイナス成長になる」
と報じた。
 元日銀副総裁の武藤敏郎も、2011年の日本経済は0.4%~0.5%のマイナス成長となると予測した。
 しかし、与謝野馨氏と一部の政府関係者は、
 「今回の日本の状況と 2008年サブプライムローン危機は全く異なっている。
 震災復興が経済成長の動力になる」
との見方を示している。
 また、与謝野馨氏は、今年の経済成長率は1%前後になると述べた。

 しかしながら、日本の世論は、日本の景気回復を妨げる2つの要因の存在を指摘している。
 一つは原発事故の解決に少なくとも6~9ヶ月かかること。
 もう一つは日本政府の求心力の低下である。
 スイスのビジネススクールIMD(国際経営開発研究所)が18日に発表した世界競争力ランキングでは、日本は昨年の33位から50位まで急降下した。
 世界は、現行の政府が不況から国を救えるかどうかに疑問を抱いている。

■経済復興のカギは中国にあり

 中国国家統計局が4月に発表したデータによると、2011年中国第1四半期のGDP成長率は9.7%である。
 一方、日本のGDPは下降し続けており、両国の差はますます拡大している。

 日本の世論は、震災後の回復を目指す日本経済にとって、中国は重要なパートナーであるとしている。
 日本は4月末に開かれた第8回中日韓経済貿易大臣会合において、経済貿易協力関係を強化し、日本経済に外部からの刺激を導入しようとの考えを明らかにした。
 元朝日新聞社主筆の船橋洋一氏は18日、英紙ファイナンシャルタイムズに寄稿し、
 「日本経済が回復するためには、中国に接近することが必要だ」
と述べた。
 第二次世界大戦後の経済回復にはアメリカの力が必要だったが、現在は、中国の力が必要となっている。
 日本のあるメディアも、
 「日中はライバル関係にあるが、日本経済にとって最大の市場は、中国を中心とするアジア市場である。
 日本が苦境を脱するためには、中国との協力関係を築かなければならない」
と報じた。


 ズバリ言えば
 「日本は不必要な経済成長を望んでいない
ということである。
 もうそろそろ「経済成長という呪文」を唱えることをやめたらいかがですか。
 これまで充分やってきたのですから、ちょっと新しい国々に席を譲ってお休みになったら。




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2011年5月22日日曜日

もう一つの大地震が起こる可能性

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● 防波堤を壊しながら越え敷地に迫る津波=3月11日、東京電力提供




ウオールストリート・ジャーナル  2011年 5月 20日 11:22 JST
http://jp.wsj.com/Japan/node_238969/%28tab%29/article

予測できなかった東日本大震災、断層の複雑さ過小評価も背景に=米誌論文

3月11日の巨大な東日本大震災の規模や影響を予測できなかったのは、科学者たちがこれまで日本の地震多発地帯の地震学的な複雑さを過小評価していたためだ―。
 こんな見方が19日付の米科学専門誌サイエンス上の論文から示唆されている。

 サイエンス誌に掲載された3本の関連論文のうち、1本の論文は、東日本大震災の発生によって地下のゆがみ圧力が変化し、
 東京から200キロメートル東の地点で新たな巨大地震が発生するリスクが高まった
とも警告している。

 東北沖で発生したマグニチュード(M)9.0の地震は史上4番目に大きな地震で、130年前に現行の記録を取り始めて以降に日本を襲った地震の中で最大だった。

 サイエンスに掲載された1本の論文の主執筆者で、米カリフォルニア工科大学の地球物理学者マーク・シモンズ氏は
 「科学者全体としてできていなかったのは、許容できる範囲すべてのモデルを検証することだった。
 これができていれば、東日本大震災の時期については予測が難しかったとしても、少なくとも規模についてはより良い予測ができていたかもしれない」
と述べた。

 英オックスフォード大学の地球物理学者、ジョン・エリオット氏はこれら3本の論文について、東日本大震災について有用な暫定的見解を示していると指摘した上で、今後精緻化される可能性が高いと述べた。
 エリオット氏は3本の論文の研究には一切携わっていない。

 科学者たちは地震がどこで発生するかを大まかに予測できるようになっているが、発生の時期については予測できない。
 日本は構造プレート(巨大な板状の岩盤)が別のプレートの下に滑り込む地域にあるため、活発な地震活動が見られる。
 2つのプレートはある時点でひっかかり、ゆがみが生じる。
 そのゆがみが岩盤の強度より大きくなると、プレートが元に戻ろうとして前に引っ張られ、地震が発生する。

 多くの科学者は、日本の東の沖にある断層が過去数世紀間に活動したのと同じような活動をし、M7.5~8.0の地震が発生するが、それ以上に大きな地震は一切発生しないと予測していた。
 科学者たちは地上のGPSデータを用いて丁寧に断層内の「ひっかかり」地点を示す地図を作成していた。
 これらのひっかかり地点は過去に断層が実際に滑った地点と非常に近かった。
 このため、科学者らはそれで満足していた。

 シモンズ氏は
 「残念なことに、今回の東日本大震災の地震はひっかかり地点がないと推測されていた場所で発生した。
 ひっかかり地点はもっと沖に離れた場所だとされていた」
と述べた。
 しかも、今回の地震の力は
 予測されていたM8.0の地震よりも33倍も大きかった。

 このような差が生じた理由の一つは、地上のGPS機器を用いて圧力を測定したことにある。
 地上のGPS機器はこのような沖に離れた地点のプレートの動きを計るのにあまり適していない。

 科学者たちはこれまでの地震パターンから、この断層線に沿った地域で発生する地震はM8.0を超えないと予測していた。
 しかし、一部の科学者はデータを十分にさかのぼっていなかっただけかもしれないと指摘している。
 歴史的文献や海底堆積物の調査結果を見ると、東日本大震災の規模に匹敵する可能性があり、震源が似ている地震が869年7月13日に起こっているという証拠がある。
 この地震についての理解が進んでいたならば、科学者たちは巨大地震が起こる可能性を認識していたかもしれない。

 エリオット氏は
 「われわれ人類の短い経験と地震の記録は、長い地球の歴史を見る上で小さな窓を提供しているに過ぎないことを学んだ」
と述べた。

 地球物理学者らは現在、既知の断層線上、とりわけ沖合にある「ひっかかり」地点を測定する方法を改善しようと懸命になっている。
 一つは海底測地学と呼ばれる方法を利用することだが、費用が高く、まだ普及していない。
 海底測地学では海底専用の機器を用いて海底の動きやゆがみを計測する。

 サイエンスに掲載された2番目の短い論文の中で、日本の科学者チームがこの手法を用いた。
 東日本大震災の震源に近い場所にたまたま設置してあった少数のトランスポンダー(自動送受信機)から得た限られたデータだったが、地殻が水平方向に20メートル以上も動いたことが分かった。
 これは地上のセンサーが検知した結果の4倍以上だった。

 一方、シモンズ論文は、東日本大震災の発生によって断層線上のほかの地域、とりわけ
 本震で破壊した部分の先端が不安定になった可能性がある

と指摘している。
 これが事実だとすると、今回の巨大地震で破壊した部分の先端、つまり
 東京から東に200キロメートル離れた地点でもう一つの大地震が起こる可能性
があるという。

 その地点に本当に「ひっかかり」があり、十分なゆがみが蓄えられた場合、沖合で新たな巨大地震が発生する可能性がある。
 東日本大震災の震源よりも東京にずっと近い地点が震源になるわけだ。

 しかし、そのような巨大地震の発生時期を予測するのはさらに難しい。
 シモンズ氏は「そこに懸念が生じる」と述べ、
 「海底測地を行う必要がある。
 地上からのデータのみに頼っても全容の半分しか見えないからだ」
と述べている。

記者: Gautam Naik


 東京直下型地震とは別に、
 東京から200km地点で大地震の発生する可能性が大きい
という。
 東京はふんだりけったりである。
 が、それが日本列島、そして東京という場所の置かれた自然環境だということである。
 その自然環境を無視して、人為的に何かをやろうという行為の方が、明らかに間違っているということなのだろう。




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自国を卑下するおのれの恥ずかしさ

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● 朝鮮日報より



nikkei BP net  2011年05月18日
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110517/270223/

東日本大震災 記事集約ポータル
田原総一朗の政財界「ここだけの話」

ベトナムで日本を卑下する自分の恥ずかしさ

 5月8日より数日間、ベトナムを訪ね、南部に位置する経済の中心で最大の都市ホーチミン市などをあちこち回ってみた。
 ベトナムはいま経済発展をとげている新興国の一つで、2010年の実質経済成長率は6.78%。
 約8600万人の人口のうち30歳以下が半分を占めると言われ、若くて活気のあふれる国だ。

■東南アジアで高まる大震災後の日本の評価

 在ホーチミン総領事館がベトナムに進出している日本企業30数社の支社長らを集めてくれ、さまざまな話をうかがい、私は驚き、そして恥ずかしい思いもした。
 話題は当然のことながら東日本大震災に及んだ。
 私は日本政府や東京電力の対応の甘さや遅さが目立つと述べたが、支社長らの話す内容はまったく違っていた。

 ベトナムを拠点にシンガポールやタイなど周辺諸国を仕事で訪れる彼らが聞くのは、ベトナムをはじめ各国が日本を見直し、称賛する声だそうだ。
 「日本人は素晴らしい。こんな国はほかにない」
と非常に評価が高まっているという。

 今回の震災で多くの方々が家族や家を失い、避難所生活を始めて2カ月になろうとしているのに不平も言わず、誰もが落ち着いている。
 マスコミのインタビューにも冷静に対応している。
 被災地から離れた東京では震災の当日、交通機関がマヒして数時間かけて歩いて帰宅した人が数多くいた。
 被災地でも東京でも、誰もが行列をつくって静かに待つ。暴動や盗みなどは起きない――。

素直に日本人は自分と自国に自信を持つべきだ

 大震災に遭った日本の様子がこのように現地で報道され、
 「こんな国は世界に日本だけだ」
と驚きをもって受け止められているという。
 そして、これほどの災害を被っても、落ち着いて行動し、自ら秩序をつくる日本は
 「今後、必ず成長するに違いない」
と言われているそうである。

 こうした話を聞かされ、
 私は日本政府や東京電力の批判ばかりしている自分を非常に恥ずかしく思った。
 私を含め多くの日本人は、自分の国や政府をけなしたり、過小評価や批判を繰り返したりしている。
 批判するほうが良心的であり、知的レベルが高いと私たちは誤解しているのではないか。
 もう少し素直に、日本人であることに誇りを持ち、自信を持つべきではないか。
 特に私のような世代は1945年の敗戦以後、世界に対して
 「日本はだめな国です」
と卑下する傾向にある。
 それは少し過剰なのではないか。
 そう感じたのは、ベトナムの人たちの強い向上心やまっすぐに前進する気持ち、すなわち日本人が失いつつあるものに触れたためかもしれない。

 初めて訪れてみて、ベトナムの素晴らしい成長ぶりに驚いた。
 その経済成長を象徴するかのように、道路は凄まじく混雑している。
 公共交通機関はほとんどなく、道は見渡す限り右も左もバイクばかりで、数千台はあろうかといった印象だ。
 運転しているのは男性だけでなく、女性も多い。
 バイクはほとんどが日本のホンダ製で、ベトナムではバイクを「ホンダ」と呼んでいる。

■社会主義国ベトナムの現実主義とおおらかさ

 私が訪れたときのホーチミン市の気温は32度ほどだった。
 年間の平均気温が28度と暖かい。
 男性はどちらかと言えばのんびりしている。
 暑いこともあり、ビールの消費量は昨年日本を抜いたらしいという話も耳にした。

 親しくしている会社の支社を訪ねてみると、ベトナムの人たちが多く働いていた。
 男性も女性もほぼ例外なく夜間の大学に通っているそうで、他の会社でもそれは普通のことだという。
 非常に勤勉なのである。
 そうした彼らの前向きな姿勢にとても驚いた。
 特に女性がたくましく感じられた。
 ベトナムという国はアメリカと中国に勝った国で、世界でも例がない。
 そのたくましさを垣間見た気がしたのである。

 ベトナムのあちこちに戦争記念館があり、アメリカがベトナム戦争当時、いかに残酷なことをしたかといった展示がされている。
 ところがベトナムはいま、そのアメリカとの関係がよい。
 そこにベトナムの現実主義を見る思いがした。

 ベトナムの正式名称はベトナム社会主義共和国である。社会主義を標榜しているが、経済は自由主義だ。かつて南北に分断されていたベトナムを統一したのは、ホー・チ・ミン氏が初代国家主席に就任した北ベトナム(ベトナム民主共和国)らの北側である。朝鮮半島に例えるなら、北朝鮮が全土を統治したようなものと言える。

 しかし、両者はまったく異なる。
 どこが違うのか。
 ホー・チ・ミン氏は家族に自分の跡を継がせず、集団指導体制をとった。
 彼はフランスに学び、近代的な手法を採用したのである。
 社会主義国は北朝鮮のように独裁的になりやすいが、ベトナムは違う。
 民主主義と言ってもよいほどのおおらかさがある。
 それがベトナムのエネルギーの源でもあるだろう。

 ベトナムの発展に改めて目を見張り、今後東南アジアの中心的な役割を担うのはベトナムではないかと感じた。

■ベトナムは原発2基を予定通り日本に発注する

 ベトナムが現在、
 「最もよい関係にある」
と言っているのは日本だそうだ。
 実際、バイクをはじめ自動車、トイレ機器、ドアガラスなど日本製品がいたるところで見られる。
 日本政府は原発と新幹線をベトナムに熱心に売り込んできた。
 昨年5月、当時の仙谷由人官房長官が原発を、前原誠司国土交通相が新幹線をそれぞれトップセールスするためにベトナムを訪れた。
 この二つは政府肝いりのプロジェクトなのである。

 ベトナムはその後、原発建設計画の第2期分として原発2基を日本に発注することを決定した。
 いま福島第一原発事故の影響が心配されているが、ベトナムは予定通り発注するだろう。
 脱原発と言っているのはドイツ、スイス、それに日本ぐらいのもので、他の国は脱原発など真剣には考えていない。
 ベトナムも同じだ。ベトナムには地震や津波の心配がないという。

 一方、新幹線の導入は難しそうだ。
 ベトナム政府は承認したものの、国会が政府案を否決している。
 この国会の決議を反映させるなどはベトナムのおもしろいところで、議会制が進んでいると言える。

 なぜ国会が反対したのか。
 ベトナムでは、北のハノイから南のホーチミンまで約1500キロを縦断するための高速鉄道計画が検討されている。
 ところが実際は、両都市の間にはそれほど大きな都市はない。
 日本なら東京と大阪の間に名古屋や京都があり、大阪の先には岡山や広島といった都市がある。
 しかし、現在のベトナムはまだそういう状況にはないから、ハノイとホーチミンを結ぶだけなら航空機のほうが安上がりだというのである。

■ベトナムへ環境配慮型のインフラ輸出を

 しかし、将来はどうだろうか。
 ハノイとホーチミンの間に新しい都市を整備する動きが出ている。
 それが実現すれば新幹線のような高速鉄道は必要になる。
 また、ホーチミンに地下鉄をつくる可能性もあるし、新しい道路の建設も考えられる。
 ベトナムは「工業化と近代化」を進め、2020年までに工業国入りを目指している。
 これから大いに発展すると期待される国なのだ。

 対日感情が大変よく、将来の可能性もあるとなれば、日本はインフラ輸出でベトナムの近代化を手伝ったらどうだろうか。
 新しい都市づくりや道づくり、鉄道の敷設、上下水道の整備など、日本の企業はいろいろなプロジェクトを提案すればよい。
 日本は官民で環境配慮型のインフラ輸出を手がけるべきである。

 私はベトナムの旅で果物をたっぷりと味わった。
 日本では見たこともない果物がたくさんあって、それがどれも美味しい。
 ホーチミン市がある辺りはメコンデルタと呼ばれ、メコン川支流に囲まれた肥沃な土地だ。
 船で20~30分かけて中州に渡ると、そこにも果物屋さんがたくさんある。
 目の前にある木から果物をもぎ取って食べさせてくるのである。
 ベトナムはこうした素晴らしい自然を守りながら近代化を進めてもらいたいと思う。




聯合ニュース 2011/05/19 19:25
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/05/19/0200000000AJP20110519004000882.HTML

ベトナム原発受注に向け、韓国電力が実務陣派遣

【ハノイ19日聯合ニュース】
 韓国電力公社の海外原子力発電開発次長が19日にベトナムを訪問し、ベトナム電力公社(VEN)関係者らと会い、同国原子力発電所建設への参入可能性を打診する。

 同社はEVNのファム・レ・タイン社長ら、原発事業の中核関係者らを韓国に招き、韓国の原発技術の優れた点などについて詳しく説明するとともに、稼働中の韓国型原子力発電所の見学を実施する計画だ。

 ベトナムは今後、少なくとも4号機、多ければ10号機まで原発を建設するとの腹案だ。
 原発1号機をロシアに発注。
 2号機は昨年10月のベトナムと日本の首脳会談で、日本企業が建設事業に参加することに原則的に同意するという共同声明を発表しており、事実上、日本の受注が決まったとみられる。





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中国原発の危険性:人材不足&手抜き工事

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●  中国の原子力発電所立地点 より
http://news.searchina.ne.jp/topic/tepia.html



ここヘンJAPAN 2011年5月16日
http://zhongwenfanyi.blog69.fc2.com/blog-entry-490.html

中国語翻訳者のつぶやき 
中国語が好きな人、中国が好きな人、中日翻訳を目指している人に向けて発信するブログです

 未だ収束の兆しさえ見えていない福島原発の事故。
 中国政府もこれまで日本政府の原発事故に対する処理について固唾を呑んで見守ってきたことは、当ブログでも何回も取り上げました。

 そんな中国ですが、ここのところの中国国内メディアの報道を見ると、中国の原発を再評価する論調が目立ち始めています。
 中国国内の各専門家の言葉を報じ、
 「中国の原発は福島原発事故のようにはならない」
とことさら強調しているのです。

 そのきっかけとなったのは、5月11日の東日本大震災2周年、そして12日に日本のメディアが報じた
 「福島第1原発1号機にメルトダウンが発生していた」
という東電の発表だったようです。
 事実この発表に前後して、中国では、専門家による原発に関するセミナーが相次いで開催されているのです。

 東日本大地震から2カ月となる5月11日、中国能源(エネルギー)協会は北京で
 「福島事件が中国の原子力発電の発展に与える教訓に関するシンポジウム」
を開催しました。

 シンポジウムの席上、専門家や業界関係者は
 「福島原発の核事故は、原発発展において必ず安全を第一に据え、建設中の原発や建設される予定の原発に対して全面的な安全検査を行う必要があることを示している」
と呼びかけました。

 しかしその一方で、専門家は
 「国の第12次5カ年計画における原発発展の政策を変えるべきではない。
 安全確保を基礎として原発を高い効率で発展させなければならない」
と指摘しています。

 その翌日の12日に開催された「第7回中国原子力国際大会」でも、多くの専門家が
 「2020年までに発電量を7000万キロワット以上にする」
というわが国の原発発展に関するロードマップは大まかに明らかになっていると述べました。

 実際のところ、3月16日開催の国務院常務会議で、
①.直ちに国内の原子力設備に対して全面的な安全検査を行う
②.稼動中の原子力施設の安全管理を適切に強化し、運営管理をしっかり行う
③.建設中の原子力発電所を全面的に検査し、安全性の評価を行うとともに改善する。
  安全基準に合致していないものは直ちに建設を取り止める
④.新たな原発建設プロジェクトについては許認可を厳格化する
――といういわゆる「原発発展の国家4条」が制定されてから、中国は新規原発プロジェクトの許認可を一時的にストップさせ、全国の稼働中の原発、そして建設中の原発に対して全面的な安全検査を行っています。

 これらの安全検査は5月末に終了し、最終的な検査報告が発表されることになっており、検査が終わり、準備が整い次第、新規の原発プロジェクトの許認可を再開することになっていると国内メディアは報じています。

 12日開催の「第7回中国原子力国際大会」の席上、鄒樹梁国家原子能機構国際合作協調委員会委員は
 「国内の原発の緊急対応の安全設計に関する規範は大体基準に達している」
としながらも、
 「多くの発電ユニットは、(福島原発事故のような)極端かつ多重的な自然災害の事故に耐えうる能力を持っていない」
と指摘するとともに、
 「原発発展計画と平行して、原発の安全計画を策定しているところだ」
と明かし、国際基準以上の指標を国内の原発に求めていく方針を明らかにしました。

 さらに鄒樹梁委員は
 「新規の原発プロジェクトの許認可についてさらに厳格な基準を設ける」
と説明しました。

 新たに原発が建設されないとなると、2020年までに原発による発電量を7000万キロワット以上にするという目標が達成できるのかどうかという懸念がありますが、徐玉明中国核能行業協会副秘書長は、
 「現在建設中の原発と現在稼働中の原発をあわせれば、この目標にほぼ届く」
と自信を見せています。

 また5月13日にアモイ大学で開催された「原発の安全・技術と原子力プロジェクトの教育」と題するシンポジウムで演説した 王鲁闽ミシガン大学は中国新聞社の取材に応え、
 「中国の原発で幅広く採用されている第二世代原発技術は、日本で採用されている第二世代原発技術とは異なっており、安全係数は日本よりも高い」
と胸を張りました。

 中国は日本の原発による汚水排出については比較的厳しく批判しましたが、日本政府のこれ以外の原発関連の動きについては一貫して「静観」の態度を維持しています。
 これにはやはり、日本の原発事故の教訓を「他山の石」として、国内の原発政策に取り入れたいとの思いが中国政府にあるからだといえます。

 14日の環球時報は
 「原発政策を闇雲に進めてきた日本は、反面教師になった」
と評しています。
 日本と同じように原発政策を「闇雲に」推し進め、いまや世界一の原発大国となった中国にも
 「日本のようにはなってはならない」
という強い気持ちがあるのでしょう。

 原発見直し論さえ政府の声で押しつぶしてしまう中国。
 このままで行くと、世界で唯一の原発推進国となりかねません。



NEWSポストセブン 2011.05.01 07:00
http://www.news-postseven.com/archives/20110501_18579.html

ケタ違いの数の原発建設計画ある中国の安全性に疑問の声

 ご存じだろうか。
 中国では将来、原発を230基も建設するという。
 世界にも類のないケタ違いの計画だ。
 盗用・パクリが当たり前と言われるこの国で、
 はたして安全性に問題はないのだろうか
 
 * * *

 現在、中国では13基の原子炉(総設備容量は1080万kW)が稼働中だが、中国国務院はすでに32基の新規建設を承認し(内28基は建設中)、建設承認の前期作業に入った原発は38基ある。
 建設・計画中だけで計70基で、2020年までに現在の7倍の約7000万kWと、日本を上回る規模になるが、中国政府は
 2050年までに230基(3億2400万kW)まで増やし

世界最大の原発大国となる計画である。
 
 世界的にも例のないスピードで建設を進めているわけだが、なぜこれほど急ぐのか。
 中国の原発事情に詳しいエネルギーアナリストの窪田秀雄氏はこう説明する。
 「中国では電力供給の約7割を石炭火力が担っています。
 中国は石炭大国ですが消費量も多いため、資源可採年数は38年(2009年BP統計)と推定されています。
 石油や天然ガスも枯渇に向かっています。
 また、中国政府として公約した二酸化炭素の排出削減をするためにも早急に原発への転換を進めているのです」
 
 背景には化石燃料資源の枯渇がある。
 しかし、これほど性急な建設には、政府内でも意見が分かれているという。
 前出の窪田氏が解説する。
 「1月に国家エネルギー局を退任した張国宝局長は、“やみくもな拡大計画は絶対に許可できない”と発言しました。
 国務院研究室も目標を下方修正すべきと提言しました。
 その理由はあまりにも速いペースで開発が進んでいるためです」
 
 窪田氏によれば、原子力発電開発の一つのネックとなっているのが「人材不足」。
 中国では多数の大学で原子力工学科が設立されているが、開発のスピードが速すぎるため、とくに経験を積んだ人材の不足が恒常化している。
 原発の増加に人材供給が追いつかなくなると安全な運転に支障をきたすという側面も否定できない。
 
 もう一つは「品質のムラ」だ。
 中国で建設・計画中の原子炉は、フラマトム(現アレバ)の炉をベースに改良したCPR1000と、ウェスチングハウス(東芝の傘下)の最新型AP1000が主体で、前者の国産化率は80%に達し、後者も国産化を進めている。
 原子炉の部材には極めて高い品質が要求されるが、品質保証システムが十分でないうえに工期を急ぐため、品質問題がたびたび発生していると国務院研究室は指摘している。
 続けて窪田氏が指摘する。
 「AP1000をベースにした国産化では、出力を100万kWから140万kW、170万kWへアップしようとしています。
 開発にあたってはウェスチングハウスもかかわっており、将来的には輸出も視野に入れています」
 
 だが不安は残る。
 こんな先例があるのだ。
 中国は日本から新幹線を導入する際にも、営業最高速度250kmで設計した車両(CRH2)を独自に改造して 350kmで営業運転を開始したため、JR東日本と川重が厳重抗議したことがある。
 オリジナルと性能が同じでは大国のメンツに関わるのかもしれないが、高すぎるプライドは身を滅ぼすことになりかねない。

※SAPIO2011年5月4・11日号


 ここはなにしおう汚職大国。
 手抜き工事がしごく平常の世界。
 原発の手抜きは考えただけで恐ろしい。
 とすれば、そのいくつかは核爆発を起こすと考えておいて不思議はない。
 そのときの、影響はどうか。
 放射性物質の日本への飛散は免れないであろう。
 「かわいそうな私の日本




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2011年5月21日土曜日

ジャンクフード:食べて溶け込みたい移民心理

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● 「ジャンクフード」google画像から




国際ニュース : AFPBB News 2011年05月18日 16:36 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2800838/7230396

ジャンクフード食べて溶け込みたい移民心理、米国

【5月18日 AFP】
 自分たちの民族の食事を捨て、高脂肪・高カロリーのジャンクフードに手を伸ばす米国の移民たち――
 食生活の切り替えの背景には、ジャンクフードは値段が安くどこでも手に入りやすいという理由の他に、米国文化に早く溶け込もうという心理もあるようだ。

 米国の3つの大学の共同チームが行った研究によると、食生活が米国化し、ファーストフードを多く食べている移民は、自分たちのルーツの食習慣を維持している移民に比べて、摂取カロリーが平均182カロリー多く、摂取している飽和脂肪も7グラム多かった。

 またファストフードの多いグループのほうが肥満や、肥満に関連する慢性疾患に罹りやすい傾向が明らかになった。
 子どもの肥満傾向で見てみると、米国在住15年になる移民の子どもは、米国で生まれた子どもと違いがなく、3人に1人が過体重あるいは肥満だった。

 米国へ移住した後の食生活が悪化する現象は、アフリカ出身者や南米出身者など多くの移民グループについて過去の研究でも指摘されている。
 しかし今回の研究では、アジア系米国人が
 「米国への帰属感を高めるために米国風フードを食べるかどうか」
という文化的側面にも焦点を当て、2つの実験を行った。

 1番目の対照実験ではアジア系米国人を2つのグループに分け、好きな食べ物を書いてもらったが、その前に片方のグループには
 「あなたは英語で話せますか?」
という質問をした。
 一見、変哲のない質問に聞こえるが、研究チームによると移民たちは
 「自分に向けられた場合、外見や肌の色から自分だけ特別に思われたのではないか」
と感じ、移民たちの
 「アメリカ人らしさ」
を脅かす効果があるという。
 実験の結果、この質問で「脅された」グループでは、好きな食べ物にマカロニやチーズ、ハンバーガーといった「アメリカン・フード」を挙げる人の数が、質問されなかったグループの3倍だった。

 2番目の実験でも同じくアジア系米国人を2つのグループに分け、片方のグループには最初に
 「実験に参加できるのは米国人だが、あなたはなに人か」
と聞いてから参加してもらった。
 そして、BLTサンドイッチやフライドチキン、ホットドッグやハンバーガーといった米国風メニューと、寿司やビーフン、照り焼きチキンなどのアジア風メニューの両方を見せ、食べたいものを選んでもらった。
 結果は非常に対照的で、アメリカ人であるかどうかを問いただされたグループでは6割が米国風メニューから選んだのに対し、問われなかったほうのグループでは7割がアジア風メニューから選んだ。

 報告ではこの差を食べ物に置き換え、アメリカ人らしさを問われたグループのカロリーと脂肪の摂取のほうが「マクドナルドのチキンナゲット4個分」多くなると表現した。
 こうした食生活を長年続けると、米国へ移住した直後は肥満率の低かった移民たちも、米国風の食物に切り替える中で、
 米国生まれの人々の「4人に1人」という肥満率
に追いついてしまうと研究では警告している。

 移民のルーツを持つワシントン大、カリフォルニア大学バークレー校、スタンフォード大の3人の米国人研究者が行った同実験の報告は、心理学専門誌「サイコロジカル・サイエンス(Psychological Science)」6月号に掲載される。
(c)AFP/Karin Zeitvogel


 もし、日本人になりたいという人は何を好めばよいのだろう。
 ▽ 寿司
 ▽ ラーメン
 ▽ カレーライス
 ▽ 日本そば・うどん

 昨今は、
 ▽ 牛どん
というのもあるが。
 こさて、れらを食べ過ぎるとどうなるか。





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『崩壊する世界 繁栄する日本』

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● 「崩壊する世界 繁栄する日本」


 この本、知らなかった。
 インターネットで今日知った。


本が好き! 2011年05月20日21時58分
http://www.honzuki.jp/book/status/no35264/index.html

書評:崩壊する世界 繁栄する日本

 著者は2ちゃんねるでの経済に対する書き込みを評価されたのがきっかけで本を出すようになったという異例の経歴の持ち主で、かなり辛口の読者たちから認められただけあってなかなか説得力があり読みごたえがある。

 各種の経済データをもとに特に昨年の金融危機で大ダメージを受けた8カ国および日本の産業構造や国家モデルを分析している本。

 分析ポイントとして重視しているものに、
①.輸出力よりも輸入力がどれほどあるか
②.どのようにして付加価値をつけているか
ということで、GDPに加えてGNI(国民総取得)を分析する
 (GDPだけだと他国からの借金で水増しすることが可能なので)
の2点をあげているのが特徴で、以下のような感じで各国の経済構造があぶりだされてくる。

・アイスランド : 海外からの投資で繁栄してきたため、破滅的な打撃を受けた
・韓国  : 輸出国を志向しているが、輸入がそれを上回る悲惨な状態
・ロシア : エネルギー輸出以外ろくな産業もなく、価格変動をもろに受ける
・英国  : 金融立国である上に、不動産バブルも拡大していた
・ドイツ  : GDPに輸出の占める割合の高い外需依存構造だが、比較的まとも
・スペイン: 建設業中心の不動産バブルに依存する経済をやってきた
・中国  : ドイツと同様外需依存国の上に、人件費を抑えてきたために内需が貧弱
・米国  : 海外からの借金を証券化商品として全世界に売りさばいた金融詐欺国

 こうして見ると、海外を見習うという言葉は安易に口にしてはいけないということがよく分かってくる。
 書き方もなかなか辛辣で、
 ”韓国は輸出総額増大を国是とする面白い国”とか、
 ”よりにもよって英国のエコノミストに日本経済批判などされたくない”とか、
 ”ベネフィットには金がかかる”
という風で身も蓋もないが面白いのは面白い

 そして終盤で日本経済の分析に移る。
 ここでは日本は
 ▽ 経済に占める輸出の割合が先進国の中でも米国に次いで少ないこと、
 ▽ 債権国としての黒字が貿易黒字よりも多い国であること、
 ▽ そのくせ輸出産業偏重の政策を採り続けてきたこと
などをデータから導き出している。
 そして今後日本が取るべき道としては、
 ■ 国内個人市場向きの経済政策にモデルチェンジすることで、ガラパゴス化を推し進めていくこと
が望ましいとしている。

 著者は2ちゃんねるでの経済に対する書き込みを評価されたのがきっかけで本を出すようになったという異例の経歴の持ち主で、かなり辛口の読者たちから認められただけあってなかなか説得力があり読みごたえがある。
 ブログからではなく2ちゃんねるからもこういった才人が登場するというのは、興味深くていい傾向だと思う。
 かなり面白かったので、著者の他の作品も読むことになると思う。

書名:崩壊する世界 繁栄する日本
著者:三橋貴明
出版社:扶桑社


 検索した書評を抜粋で。


ぶんしょこ。 2011/4/3(日) 午後 1:14
http://blogs.yahoo.co.jp/abareneko10/9679924.html

【題名】 崩壊する世界、繁栄する日本
【著者】 三橋貴明

【一言】
 うーむ、素晴らしい。
 三橋貴明という新しい娯楽を発見してしまった。
 早くも今年最大の幸福を手にしたかも知れない。
 本書は、国際収支やGDPの構成等から各国の「国家モデル」を読み解く。
 中小企業診断士って、国家も診断するんですか…?
 うすうす感じていたが、私は経済に関して無知に等しかった。
 納得の連続で、個人的に娯楽と教本が合体したような本だった。
 会計の知識が少しあると、より楽しめるだろう。

【勝手な要約】

☆ 日本は、1980年代の後半から20年の長きに亘り、世界最大の純債権国であり続けている。
☆ 「国家モデル」とは、
  その国の経済がいかに付加価値を伸ばし、輸入を可能にするか
を示す概念である。

☆ 国の付加価値は、GDP(国内総生産)又はGNI(国民総所得)を指す。
☆ 国民の利益を考慮した場合、輸出より「輸入」が重要だ。
☆ 通貨高は、購買力を高め、国民の生活を豊かにする。
☆ 政府の債務(Stock)がいかに積み上がろうと、GDP(Flow)に負の影響は及ぼさない。
☆ 国家の場合、借金を返済せず、借換えを続けることができる。
☆ 国家は、外国から資金調達し、個人消費に充ててGDPを拡大し続けることが、理論上は可能だ。
☆ 金融危機で破綻する前のアイスランドは、この手法を採用していた。
☆ GDP=国内で生産した経済的な付加価値の集積
☆ GNI=GDP+所得収支

☆ 日本のように、海外所得が多い国は、GDPのみで経済を測ることができない。
☆ 円高の中、日本が高い成長を実現するには、GNIに焦点を置くべきだ。
☆ 日本は所得収支の黒字が大きいため、GNIは常にGDPを上回る。
☆ GDP=消費+固定資本形成+政府支出+在庫変動+純輸出
☆ GNI=消費+固定資本形成+政府支出+在庫変動+純輸出+所得収支

☆ 輸出の減少は、企業収益に影響を及ぼすが、国民生活にさほどの打撃はない。
☆ 輸入の減少は、産業基盤や国民生活を直撃する。
☆ 国の輸入力を評価する場合、
  ①外貨準備高 と
  ②為替レート が、
貿易収支以上に重要だ。

☆ ソフトカレンシーは、貿易の決済ができない。
☆ 通貨安がソフトカレンシーを襲うと、その国はある時点で輸入が不可能になる。
☆ 食糧自給率の低い国の通貨が暴落すると、国民が飢え死にする。
☆ 実際、アジア通貨危機の時、米国の食糧メジャーは、韓国への輸出を拒否した。

☆ 「資本収支の赤字」は、外国への投資を意味する。
☆ 日本は、資本収支の赤字を積上げ、世界最大の純債権国になった。
☆ 日本は、投資の果実として、巨額な「所得収支の黒字」を得ている。
☆ 外貨準備高増減は、国際収支上、増加を「-」と、減少を「+」と表記する。
☆ 通貨の下落局面で外貨準備が足りない場合、高金利を餌に海外資金を呼び込む以外の手段がない。

☆ 破綻前のアイスランドの金利は、実に18%に上った。
☆ 米国は、自国の通貨を印刷し、対外債務の返済に充てることができる。
☆ 基軸通貨は、世界で通用する。
  米国は、対外債務さえ自らファイナンスし得る特権を持つ。

☆ 通貨暴落は、国家の恐怖だ。
  輸入を断たれた国は、継続し得ない。
☆ 1873年、アイスランドを含むデンマークとスウェーデンは、スカンジナビア通貨同盟を結んだ。
☆ スカンジナビア通貨同盟は、共通通貨として「クローナ」を定めた。
☆ 破綻したアイスランドは、海外資金の急流出を防ぐため、外国人の預金口座を凍結した。
☆ 海外資金を国内で回して成長した同国は、海外資金なくして自国の経済を回せなかった。
☆ 高金利を餌に海外資金を集めた「金融立国」が、出金を制限した。
  国が衝突しても不思議はない。
☆ 所得収支が赤字の国は、毎年一定額の所得が、海外へ流出している。

☆ GDPの構成は、その国の成長手法そのものだ。
☆ 破綻したアイスランドの三銀行は、海外から集めた預金を原資に投資して、成長を遂げた。
☆ 借金によるレバレッジ投資は、バブルの崩壊とともに巨額の損失を出した。
☆ アイスランドは、国家がヘッジファンドだった。
☆ 金融立国の通貨高は、生命線だ。
  金利が高く、通貨が強くなければ、資金を呼び込めない。
☆ 貿易立国(外需依存国)の通貨高は、重荷だ。
  輸出競争力を削がれる。

☆ いかに輸出を拡大しようと、それ以上に輸入すれば、GDPは拡大しない。
☆ 韓国の「輸出」は、GDP比率で約40%に及ぶ。
☆ 一方、韓国の「純輸出」のGDP比率は、2006年が0.92%、2007年が0.83%だった。
☆ 輸入に頼る韓国は、輸出を国是としたにも関わらず、内需がGDPの99%を占めた。
☆ この事実は、韓国の輸出がいかに非効率であり、付加価値が低いかを示す。

☆ 国際収支上、外貨準備の大幅減がない限り、経常収支と資本収支がともに赤字になることはない。
☆ 韓国の「双子の赤字」は、極めて珍しい現象だ。
☆ 米ドルに対して通貨が高くなることは、貿易立国の証と言える。
☆ 韓国は、技術や資本財に関し、全面的に日本へ依存している。
☆ 韓国は、ウォン安と日本の資本財を競争力の源泉とする、輸出依存の国だ。

☆ アイスランドは、ワシントンDCとモスクワを結ぶ線上に位置し、地政学上の重要性が高い。
☆ アイスランドは、自国の「位置」を外交材料とし、東西の強国から利便を受けて来た。

☆ 米ドル/ルーブルの為替推移を逆さにすると、WTI指数と非常に似ている。
☆ ロシアは、日本以上に少子化と人口減が進む国だ。
  人口は、毎年50万人以上減っている。
☆ ロシアは、人口増加が、経済成長の絶対条件ではないことを示す。
☆ エネルギー資源の輸出量は、ロシアの輸出総額の55%に及ぶ。
☆ ロシアは、1998年に原油価格の低迷を受けて破綻した。
☆ ロシアは、資源への依存が過度に強い。
  国を支える輸入力が、資源価格に左右される。
☆ ロシアは、国際的に競争力のある製品がない。
☆ ロシアは、有数の資源国である一方、エネルギー効率が世界の最低水準だ。
☆ 同じ金額のGDPを稼ぐのに、ロシアは、日本の18倍のエネルギーを必要とする。

☆ 2007年、ロンドン市場の為替取引高は、世界の総取引量の30%に達した。
☆ 9.11同時多発テロ以降、イスラムの資本家が米国を避け、中東マネーがロンドンへ集まった。
☆ 英国は、最終段階たる「債権取崩国」の状態にある。
☆ 英国は、年々増える経常収支の赤字を、資本収支の黒字でファイナンスしている。
☆ 英国の対外債務の額は、他の先進国と比べて突出している。
☆ 海外資金の流入が止まり、流出し出すと、英国ポンドは大きく下落し、輸入力を損なう。
☆ イングランド銀行が利下げを繰り返し、ポンド安に拍車を掛けた。
☆ 英国は、金融インフラを整備し、海外資金を呼び込んで国内経済を刺激した。
☆ 金融立国は、資金が逆流し始めると、成長モデルが一気に崩れる。
☆ 英国は、貿易立国ではない。
  激しいポンド安は、さほど英国の輸出に貢献しない。
☆ 金融立国としての地位を取り戻すには、高金利とポンド高が不可欠だ。

☆ ドイツは、ユーロ圏で唯一、不動産バブルに無縁だった。
☆ BS不況の場合、中央銀行が金利を下げ、市場へ資金を供給しても、借り手は見向きもしない。
☆ 企業や家計は、借金の返済に夢中だ。
  投資や消費へ、目が向かない。
☆ ドイツは、ユーロ加盟国だ。
  不況時の財政出動に限界がある。
☆ ドイツは、欧州を代表する大工業国だ。
  GDPに占める製造業の割合は、30%に及ぶ。
☆ ドイツは、輸出のGDP比率が40%、純輸出のGDP比率が7%を占める。
☆ ドイツは、典型的な外需依存国だ。
  貿易黒字を稼ぎ、資本輸出を行う。

☆ マーストリヒト条約は、加盟国の金融と財政を縛る。
☆ ユーロ圏は、平時は順調に稼働しても、有事に弱く、混乱を深めやすい。
☆ スペインの持ち家比率は、90%弱と突出して高い。
☆ スペインは、経常収支の赤字を、資本収支の黒字でファイナンスしている。
☆ 資本収支の黒字や、所得収支の赤字は、対外債務が増えていることを意味する。
☆ スペインは、広大なスペイン語圏からの移民流入を受け、欧州で最も不動産バブルに沸いた。
☆ 建設業を中心に成長を遂げたスペインは、不動産バブル崩壊の傷が極めて深い。




blog50-1 2009年04月02日
http://blogcq.livedoor.biz/archives/50747722.html

 崩壊する世界 繁栄する日本 「国家モデル論」から解き明かす(書評・感想)
不況真っ只中の中で、各国の国家モデルを一種のビジネスモデルとしてバサっとまとめてしまうところがおもしろい。
 国家と経済ってのはもうちょっと複雑ではないかなとも思うが、これくらいコンパクトにまとめてくれると読む気もするってもんだ。
 スペイン経済とかメディアでは取り上げられないし、貴重な本。

* 第一章 「国家のモデル」とは?
* 第二章 アイスランド「自壊した“ヘッジ・ファンド国家”」
* 第三章 韓国「失敗したモデルを引きずる“自称・貿易国家”」
* 第四章 ロシア「原油安で崩壊寸前“オイル至上主義国家”」
* 第五章 イギリス「フェイクマネーに溺れた“金融国家”」
* 第六章 ドイツ「欧州を代表する“外需依存国家”」
* 第七章 スペイン「不動産バブル崩壊と共に沈む“建設業国家”」
* 第八章 中国「輸出減と輸入激減が進む“縮小成長国家”」
* 第九章 アメリカ「マッチポンプが崩壊した“金融詐欺国家”」
* 終 章 日本「繁栄する“新国家モデル”」

 筆者は中小企業診断士である。
 同じ中小企業診断士の中でも世界経済について論ずることなく、役所の補助金目当てにチョロチョロしている人が多い。
 そんな中で、経済学者の方と違って、ある視点から国家モデルを解き明かす。
 枝を見て森を論じる。

スペインの国家モデル
* 観光や、スペイン語圏からの移民流入などを背景に不動産ビジネスを活性化させ、建設業を中心と成長する内需拡大型モデル
* ドイツと同様に金融政策についてECBに委任し、ユーロ圏全体として輸入力を確保 P161

 これくらいざくっと説明された方がすっきりする。
 日本以外の8カ国の国家モデルが3行くらいで説明しているから、わかりやすさは折り紙つき。
 これがアイルランドだと金融(他国からの借金)、ロシアだと「オイル」、中国だと輸出ということになる。
 アメリカは完全な過剰消費。
レバレッジ(梃子の原理)と書けば聞こえはいいが、要は自己資金でなく借金も加えて投資することで、ROEを高めていただけなのである。P201

 資本効率を高めさせたのは株主であり、それが文化の国だ。
 そして小切手を切る、クレジットカード支払の慣習がある。
 これらは、小切手なら数日、クレジットカードなら1ヶ月以上の借金である。
 過剰消費は多少抑制ができれても、この慣習は変えられないのではないかと思う。

 筆者が言う「繁栄する日本」はどうか。
 日本は輸出産業にだけ頼っていると思われているが、
幸いと言ってはなんだが、日本語はあくまで日本国内でのみ通用する言語である。
 さらに日本は1億人を越える人口を抱え、単一市場としても世界有数の規模である。
 結果、日本を独自の言語を活用し、独自の文化を高度に発展させることに成功した。P231
 実際、統計を見てもかなり内需主導型の国と言える。
 輸入が多く、意外と国内で完結する産業も多い。
 あとは国内での消費をどう刺激するか。
 もっと言えば、政策でなんとかなるかも知れない。
 つまり、富裕層とされる高齢者からいかにお金を引き出すか。
 彼らは国から手厚い介護を受ける。
 歩けるのにワゴンでリハビリに出かける。

 ちなみに旅行会社以外ではコンビニを含む小売り業も「いろいろ」気がつき始めていると思います。
 私たちに一番目に見えるのは食事ビジネスですよね。
 なんだけど、実はこっちは(食事ビジネスだけでなく)相当巨大な“とある市場”につながっており、この市場がものにできれば小売り業は超有望とちきりんは思ってます。
 また、郵便局もなかなかにおもしろい“プレーヤー”です。
 
 高齢者向けビジネスあれこれ

 お金を使わない、「貯蓄こそ美徳」が高齢者のカラダに染み付いてる。
 単なるサービスの拡充・変更では消費刺激は難しい。

 高齢者から若者への所得移転が必要で、高齢者には破滅的浪費をしてもらうしかない。
 貯蓄を公共財にまわす国ではなくなった。
 相続税を段階的に引き上げて、マンションを建てさせて、資産をモノに変えさせる対策必要だ。
 死ぬまでに使わなくっちゃ。
 まあ、「一番の票田が高齢者である」という問題に起因する。
 最終的選挙に行かない若者の問題でもあり、若者をひきつけない政治の問題である。

 この問題に付き合う限り内需拡大はない。
 麻生総理は結婚するだけで「100万円の記念紙幣を贈呈する」ともいう。
 年金などフローは減らすと餓死する人が出るから、やはりストックを吐き出してもらうしかない。
 高齢者が「老後のため」と貯蓄する。
 それが続けば、「崩壊する世界、崩壊する日本」となってしまう。
 スットクをムリヤリひねり出すのは資本主義的ではない。
 しかし、資産再配分をしなければいけない転換点かもね。
 といいつつ、親頼みの若者が多いのも事実。
 悩ましい。
 「10年後 70歳以上の方の相続税を100%にします」これだけで消費は増えるはずだ。

 本書は論旨が明快でよい本でした。


 ちょっとこれ、面白ろそうかも。
 そのうち、読んでみるか。

 経済学者のいう経済見通しというのは当たったことがない。
 なぜなら、答えは簡単。
 死に絶え、亡霊となってさまよっている論理にしがみついているから。




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