2011年2月14日月曜日

独自開発した新型KTXが脱線事故

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● 朝鮮日報から



サーチナニュース 2011/02/11(金)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0211&f=national_0211_097.shtml

韓国が独自開発した新型KTXが脱線事故…人命被害はなし=韓国

 韓国の高速鉄道、KTXの車両が11日13時20分ごろ、脱線する事故が発生した。
 同列車は午前10時45分に釜山を出発、13時3分に終着駅の京幾道光明駅に到着する予定だった。
 脱線事故による人命被害はないという。韓国のメディアが速報で伝えた。

 脱線列車は予定の時刻より17分遅い13時20分ごろ、駅から270メートルほどの地点で脱線した。
 駅構内に向け徐行運転中に何回かガタガタと音を出した後、10車編成の車両の後方4両が線路から1メートルほど脱線した。
 事故車両が上りと下りの車線をまたがって脱線したため、現在上下双方向で運行が全面的に中断された。

 事故を起こしたKTX車両は2010年韓国独自の技術で開発した新型車両だという。
 韓国の鉄道公社コレールは現在、乗客への払い戻しを行う一方、事故の詳しい経緯については調査を進めている。




朝鮮日報  : 2011/02/12 09:20:14
http://www.chosunonline.com/news/20110212000010

KTXで初の脱線事故、人命被害なし
光明駅進入前、分岐器上で脱線

 11日午後1時5分ごろ、釜山発の韓国高速鉄道(KTX)の列車が、京畿道光明市の光明駅近くのトンネルで脱線する事故が発生した。
 KTXの列車が脱線事故を起こしたのは、2004年の開業以来初めてのことだ。

 事故を起こした列車は、光明駅に進入しようとしたところ、同駅の500メートル手前のトンネル内で脱線し、やや傾いた状態で停止した。
 この列車には149人の乗客が乗っていたが、けが人はいなかった。
 しかし、もし列車が高速走行中(時速300キロ以上)に脱線した場合、大惨事につながりかねない、と懸念する声が出ている。

 今回の事故は、列車が別の線路に移動するため、分岐器を通過しようとした際に発生した。
 列車は左側の線路を走行していたが、光明駅に停車するため、分岐器を走行して右側の線路へ移動しようとした。
 その際、10両編成の列車のうち5両目と6両目が脱線したというわけだ。

 この事故で、列車の4両目と5両目の連結部分に横2メートル、縦1メートルの亀裂が入るほど大きな衝撃を受けた。
 もし、脱線時にもう少し速いスピードで走行していたら、あるいは他の列車と衝突していた場合、大惨事につながる恐れがあった。
 問題の列車は当時、駅に進入するため速度を落とし、時速 90キロ程度で走行していた。

 列車が脱線した際、分岐器の一部の線路が破損し、破片が周囲に散乱した状況などからも、事故による衝撃の大きさをうかがい知ることができる。

 事故の原因について、韓国鉄道公社のキム・フンソン・スポークスマンは「正確な原因を把握するためには、鉄道事故調査委員会による調査が必要だが、分岐器のシステムが誤作動を起こしたものと推定している。
 車両全体に欠陥があった可能性は低いとみている」と話した。
 また「今回の事故は、駅に停車するため別の線路に移動する過程で起こったものであり、高速走行時には同じ線路の上を走行するため、脱線は起こり得ない」と語った。

 事故を起こした列車は、韓国で開発された「KTX山川(サンチョン)」で、このところ電動装置のトラブルなどによる運行の遅れが頻繁に発生していた。




朝鮮日報 : 2011/02/12 09:42:11
http://www.chosunonline.com/news/20110212000012

KTX脱線事故:ポイント故障が原因か、欠陥説も

 11日に京畿道の韓国高速鉄道(KTX)光明駅で列車が脱線した事故を受け、政府と民間の鉄道専門家による合同委員会が事故原因の調査に着手した。
 事故を起こした車両は、韓国が開発した「KTX山川」だ。
 事故原因について、韓国鉄道公社(KORAIL)は、
 「車両の欠陥ではなく、ポイントの問題で一部車両が脱線した可能性が高い」
と説明した。
 しかしこのところ、KTX山川は相次いで故障を起こしていることから、欠陥に対する不安感が高まっている。

■ポイント故障が有力

 KORAIL信号制御処のソン・ヒョンサム部長は
 「列車がポイントを通過する際に事故が起きていることから、ポイント故障とみている」と話した。
 鉄道専門家でサムスン物産顧問のカン・ギドン氏は「列車が線路を移動する際、レールを動かさなければならない。
 そのためにはレールを動かす動力装置が必要だが、その装置にトラブルがあった可能性がある」
と指摘した。

 一方、KTX山川の車両に欠陥があった可能性も指摘されている。
 同型車両は、これまでさまざまな故障を起こしてきた。
 今月6日午後1時50分ごろ、釜山駅からソウルに向かう予定だった同型車両は、バッテリー故障で発車時刻が13分遅れた。
 先月31日には馬山発のKTX山川がブレーキ異常を起こし、54分の遅れが出た。このほか、昨年10月13日には主要伝動装置のモーターブロックが故障し、韓国最長の金井トンネル(20.3キロ)を走行中に列車が止まるという事故も発生した。

 KORAILの関係者は今回の事故について「車両欠陥の可能性はほとんどない」と説明した。ただし、鉄道専門家は「今回の事故で車両自体に問題があった可能性は低いと思われるが、車両の小さな問題が重なり、事故原因につながった可能性を否定することはできない」と指摘した。

 また、KTXの運転士による不注意について、専門家は
 「駅に接近すると運転は自動に切り替わるため、運転士のミスの可能性は小さいが、ミスの有無については調査する必要がある」
と述べた。

■KTX山川、傷つくプライド

 KORAILはこれまで、KTX山川について、重要部品、システム全体に至るまで韓国の国産技術で設計、開発した最先端の列車だと宣伝してきた。
 高速走行により起こり得るさまざまな問題を解消するため、故障を探知する自己診断装置、自動列車制御装置(ATC)などを備えた。
 特に車輪部分には、2両の車輪を連結する「関節台車」方式が採用されており、脱線する可能性は低いとみられていた。

 KORAILの関係者は
 「関節台車方式を採用していたため、(今回の脱線事故で)車両が完全に編成から分離したり、転覆することなく、やや傾くだけで済んだ」
と説明した。



サーチナニュース 2011/02/12(土)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0212&f=national_0212_074.shtml

韓国KTXに問題多発、4カ月で7回…「輸出に赤信号」=韓国

 韓国の高速鉄道KTX山川が11日、京釜高速線光明駅の近くで脱線した事故で、線路転換器システムの誤作動が原因だった可能性が高いという。
 しかし、過去4カ月の間に7回の故障や事故があったことが明らかになり、メディアは「乗客が不安」、「輸出に赤信号」などと伝えた。

  韓国鉄道公社コレールは11日午後5時に会見を行い、
 「線路転換器システムの誤作動と推定される」
と発表した。
 車両に欠陥(けっかん)があった可能性は低いとみているが、頻繁(ひんぱん)に発生する誤作動や故障を懸念する声が高まり始めた。

  11日の脱線事故を含め、2010年10月からモーター・ブロックの誤作動・客室の暖房機の故障・動力装置の故障・ブレーキシステムの不具合・バッテリーの故障などのトラブルが続き、安全性の問題に不安がつのる一方だ。2011年に入ってからすでに3例目となる。

 韓国メディアは
 「相次ぐ事故で乗客に不安を与えている」
と指摘。
 「今回脱線したKTX山川は海外進出のために野心を持って開発された韓国型高速列車だが、国内でさえそっぽを向く状況に懸念が高まる」
と述べ、
 「海外進出に赤信号」
と厳しい見解を示した。

 このように、韓国国内でもKTXの安全性に懸念を示す声は多い。
 メディアは高速鉄道に関心を持つ米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事(当時)がKTXを試乗したことに触れ、
 「アメリカやブラジルなどがKTXに関心を持っているため、今回の脱線事故の原因が車両の欠陥によるものとなれば輸出にも悪影響を与える」
と懸念を示した。



聯合ニュース 2011/02/13 13:40 KST
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/02/13/0200000000AJP20110213000800882.HTML

脱線事故で運休のKTX、全区間で通常運行に

【大田13日聯合ニュース】
 京釜高速線光明駅近くで発生した脱線事故のため運行に支障が出ていた韓国高速鉄道(KTX)が13日、ほぼ通常通り運行されている。

 コレール(韓国鉄道公社)によると、KTXは12日午後8時ごろから軌道離脱区間での運行を再開。
 通常時の週末の運行(217本)の98.2%に当たる213本を投入している。
 ただ、事故があった区間では、安全点検などのため徐行運転を行っており、全体的に運行時間が3分前後ずつ遅延している。

 11日午後1時40分ごろ、光明駅近くのトンネル内で、釜山から光明に向かっていた上り列車が脱線事故を起こし、同区間では上下線列車の運行が30時間余りにわたり全面中断された。
 事故車両は昨年3月に導入された新型車両「KTXサンチョン(KTX-ⅠⅠ)」で、KTXの脱線事故は2004年の開通以来初めて。
 12日も運行を平常時より86%減らし、一般列車用線路にう回しての運行で、週末の足に大きく影響した。


● 脱線事故を起こした車両=12日、光明(聯合ニュース)

 コレールは、12日午後に脱線車両6両を回収し、線路や線路、信号設備などの応急復旧を終えた。
 現在も詳しい事故原因を調べている。これまでの調査では、事故原因は線路転換器の誤作動と報告されているが、新車両の構造的欠陥やシステムミスなどの可能性も完全には排除できていない。

 今回の脱線事故で、線路の施設物破壊、遅延による払戻金、予約・運行支障など、営業損失も数十億ウォンに達すると予想される。



 韓国の高速鉄道をWikipediaで検索してみる。

 韓国高速鉄道、またはKTX (Korea Train eXpress) は、韓国の高速鉄道システムである。 
 フランスのTGVの技術を導入しており、営業運転での最高速度は305km/h[1]である。
 1990年に事業計画・路線が確定し、1992年6月に着工。
 12年の歳月と、国家予算の2割に達する総額22兆ウォン(約2兆円)ともいわれる事業費をかけて、2004年4月1日に暫定開業した。
 2010年11月1日、東大邱 - 釜山間の開業により、ソウル - 釜山間の京釜線が完全開通した。
 最速列車の所要時間は2時間18分。今後は湖南線(光州、木浦方面)の高速鉄道専用線路の建設を進める。
 計画段階では「京釜高速鉄道」と呼ばれていたが、開業後は「KTX」の呼称が定着している。

 初代車両(KTX-I):
 列車は20両編成で、フランス国鉄 (SNCF) TGV Réseau編成の韓国仕様であり動力集中方式を採用、両先頭車が動力車で残り18両が客車となっている。
 先頭部のデザインはTGV Réseau編成より丸みを帯びたデザインとなっている。
 TGV車両との主な違いは、車両構体の強化である。
 TGV車両は車両構体の強度が不足しており、トンネル走行時に亀裂が入る恐れがあったことから、KTX編成においては、トンネル走行時に亀裂が入らないように、構体の強度を向上させている。
 KTX-II;
 湖南線・京釜線に2010年3月2日より営業運転に投入された車両である。
 「KTX-山川(サンチョン)」の愛称がある。

 2004年10月には定時運行率99.1%に達している。
 たが、2006年6月までの平均定時率は91%に落ちていることが判明した。
 ちなみに、韓国鉄道公社では「5分以内の遅延は全て定時扱い」としている。
 2010年(1-8月)には前年の98.27%から88%と大幅に悪化している。

 2009年2月18日 - 建設中のKTX第2期工事区間の枕木15万本にひび割れが発生しており、高速走行に危険性が高いことが専門家によって指摘される。
 ただちに交換・修復作業が開始される見込みである。
 なお、同時期に予定されていた韓国政府によるアメリカ合衆国・ブラジルへの高速鉄道技術の売り込みは即刻中止・無期限延期となる。


 これまで人身事故もなくよくやっていると思う。
 技術の習得とは一朝一夕にできるものではない。
 コツコツと積み重ねていくしかない。
 事故はいくら気をつけても発生するものだ。
 それをいかに「小さく抑えるか」が設計というものである。
 ただ、造って動いたからといって、それを他国に売り込むというのは、ちょっと冒険が過ぎるように思う。


 どうも事故原因は「ナットの緩み」らしい。
 「ナット一本の締め込み不足」ということだ。
 が、脱線の直接の原因は警報が出ているのに、これを無視をしたということだろう。
 ナット一本の締め込み不足というのは、人間が作業を行うかぎり頻繁に起こるものと考えていい。
 ようは、その胸の警報が出たときどう対処したかである。
 つまり「ナットの締め込み不足」が原因ではないということである。
 現場の問題ではなく、運用管理の問題のようである。


朝鮮日報 : 2011/02/14 10:23:28
http://www.chosunonline.com/news/20110214000025

KTX脱線事故:ナットの緩みに無連絡、人災濃厚に



 11日に光明駅(京畿道光明市)で起きた韓国高速鉄道(KTX)の脱線事故は、車両の欠陥ではなく、線路のポイントを適切に修理せず、誤った調整を行ったことで発生した人災の可能性が高まった。

 KORAILの職員は修理を誤ったばかりか、修理結果を管制センターに連絡していなかった。
 国土海洋部(省に相当)は、保守業者とKORAILの職員、管制センターなどのミスが重なり、脱線事故が起きたと推定している。
 こうしたあきれたミスが重なり、あわや大惨事を招くところだった。

(1)ナットの取り付け不良

 11日午前1時半から4時半の間に線路のポイント整備を担当する業者は、光明駅のポイントのコントロールボックスで老朽化したケーブルを交換する作業を行った。
 国土海洋部によると、この業者は修理中にナット1個を取り付ける際、しっかりと締めていなかった。
 直径約7ミリのナットが事故のきっかけとなった。
 ナットが緩んでいたため、ポイントが作動するたびに警告信号が出た。

(2)現場職員、「直進」に設定

 管制センターからエラーが頻繁に出るという連絡を受けたKORAIL関係者は、午前7時半ごろに光明駅の現場でポイントの点検を行ったが、原因を救命できなかった。
 ポイントにはさまざまな装置が複雑に設置されており、短時間では原因が分からなかったという。
 このため、同関係者はポイント修理を後回しにし、ポイントを「直進」のみ可能に設定した。
 国土海洋部の関係者は「光明駅に入線する大半の列車が直進するため、問題はないと判断したようだ」と説明した。

 事故を起こしたKTX車両は、釜山から光明駅に到着後、光明駅で乗客を乗せ、再び釜山に引き返すため、ポイントを右側線路を切り替えようとした。
 しかし、ポイントが「直進」に設定されている状況で、右側線路に入ろうとしたため、列車が脱線したという。
 機関車を含む前4両は、慣性で線路上にとどまったが、5両目から後ろの6両は脱線した。
 同日朝にポイントが「直進」に設定されて以降、光明駅でポイントを切り替えようとしたのは、事故を起こした列車が初めてだった。

(3)報告も行わず

 KORAIL職員がポイントを直進のみ可能に設定した際、それを管制センターに報告していれば、事故は防ぐことができた。
 しかし、職員らは管制センターに全く連絡しなかった。
 管制センターは事実を知らないまま、線路を切り替える指示を出し、事故につながった。
 国土海洋部の関係者は
 「現場との意思疎通が円滑だったならば、防ぐことができた事故だった」
と指摘した。

 このため、KTXの運行システム全般を点検すべきだとの指摘が出ている。

 鉄道事故に詳しいサムスン物産のカン・ギドン顧問は
 「今回の事故は機械的な欠陥ではなく、操作ミスや不注意により発生したとみられる。
 エラーが出た際、どのような措置を取るべきか、関連マニュアルがあったはずだが、所定の手続きを踏まず、必要かつ基本的な連絡すらしなかった」
と批判した。

 これについて、KORAIL関係者は「韓国鉄道事故調査会による調査結果が出た段階で、全般的な改善案と補完策を立てる。現時点ではKTXの運転正常化を重点に事故の収拾に当たっている」と述べた。

 脱線事故が起きたKTXは、2004年の開通から7年近くがたつ。
 このため、事故原因と推定されるポイントの問題以外に、車両、線路に関係する欠陥、列車運行情報システム、自動制御システムなどに問題がないかどうか全般的なチェックを求める声が専門家から出ている。

 一方、今回の脱線事故の影響で乱れていたKTXのダイヤは13日にほぼ正常に戻った。

 KORAILによると、12日午後8時ごろに脱線事故区間で運転を再開し、週末の通常の運転本数(217本)の98.2%に相当する213本が運転され、ダイヤは事実上復旧した。
 KORAILは同日午後、事故が発生した日直トンネル付近で脱線していた6両を撤去し、線路や信号設備などの応急修理を終えた。



朝鮮日報 : 2011/02/14 10:07:04
http://www.chosunonline.com/news/20110214000021

KTX脱線事故:直径7ミリのナットが引き金

 11日午後1時5分ごろ、韓国高速鉄道(KTX)列車脱線事故が発生した京畿道光明市の光明駅で、この日朝に韓国鉄道公社の職員らが線路のポイント(分岐器)の修理作業を行った際、列車が線路を移動できず、直進しかできないよう設定されていたことが明らかになった。

 国土海洋部(省に相当)は、この作業が事故を引き起こす原因になったとみて、担当の職員らに対し調査を行っている。

 同部の関係者は
 「11日午前1時30分から同4時30分にかけ、修理作業を担当した下請け会社の作業員らがポイントのケーブルを交換した際、(ポイントの部品の一つの)ボックス内にあるナット(直径7ミリ)をきちんと締めなかったため、ソウル市九老区にある管制センターではエラーの表示がたびたび発生した。
 その後、7時30分ごろに鉄道公社の職員らが現場で点検作業を行ったが、ナットが緩んでいることに気付かず、列車が直進しかできないよう、ポイントの設定をしたことが分かった」
と語った。

 同関係者によると、事故発生当日、鉄道公社の関係者らはこうした事実を管制センターに報告せず、このことを知らない管制センターの関係者は、光明駅止まりの「KTX山川」に対し、右側の線路へ移動するよう指示する信号を送り、その結果事故が発生したという。

 光明駅を通過する大部分の列車と同じく、事故を起こした列車がポイントをそのまま直進し、向きを変えて光明駅に進入していれば、事故が起こらなかったことになる。
 ところが、管制センターはこの日、釜山-光明間の列車で到着予定時刻より約3分の遅れが生じていたことから、時間の短縮を図るため、線路を移動して右側のホームを利用するよう指示する信号を送ったという。

 同関係者は「(現場の職員らが、ポイントの調整を行った事実を管制センターに報告しなかったという)コミュニケーション不足によって発生した、一種の人災だった。
 KTXの車両にはまったく問題がなかったことが明らかになった」と話した。





朝鮮日報 : 2011/02/14 10:05:50
http://www.chosunonline.com/news/20110214000020

【社説】KTX、事故前より事故後の安全が重要

 11日午後1時5分ごろ、釜山発光明行きの韓国高速鉄道(KTX)山川224号は、光明駅の手前およそ500メートル地点のトンネル内で、全 10両のうち6両が脱線する事故を起こした。
 KTXが脱線するのは2004年に開通して以来、初めてのことだ。
 脱線の際、列車は光明駅に停車するために速度を時速90キロ以下に落としており、また前後の車両が連結部で一つの台車を共有する「関節台車」と呼ばれる方式を採用していたため、脱線の際に車両が切り離されたり横転したりするようなことはなく、列車が20度ほど傾いただけで、幸い人命被害はなかった。
 事故原因については現時点で、線路のポイント切り替え器の整備不良か、管制センターと現場との間の意思疎通に問題があったことなどが考えられるという。

 今回のような脱線事故が、もし時速300キロ近い最高のスピードを出しているときに発生し、対向する列車と衝突するか、あるいは後続列車に追突でもされていれば、大災害になっていたのは間違いない。
 優れた技術を誇るドイツでも、1998年に高速鉄道の脱線事故が発生し、車両が高速道路の橋脚に激突して100人以上の死亡者を出したことがある。

 KTXはソウル-釜山間をわずか2時間18分で駆け抜ける。
 しかし、いくら高速でエネルギー効率に優れていたとしても、いつどのような事故が発生するか分からず、また安全への信頼が損なわれてしまうと、スピードもエネルギー効率も、何の意味もなくなってしまう。
 日本の新幹線は1964年の開通以来、車両の欠陥による乗客の死亡事故を1件も起こしていない。
 2004年10月に新潟県で震度7の強い地震が発生したときも、車両は脱線したが、ブレーキが自動的に作動して乗客にけがはなかった。
 KTXも絶対に安全という信頼がなければ、海外に輸出することなどできない。

 事故を起こした列車は韓国の技術で開発され、昨年3月から「山川」という名で運転を開始していた。
 韓国は世界で5番目に高速鉄道を建設し、4番目に列車の開発に成功した国だ。
 この経験を基に、現在ブラジルで予定されている高速鉄道建設工事にも名乗りを上げている。
 ブラジルでの受注を成功させるためにも、今回の脱線原因を徹底して究明しなければならない。

 今回の事故は、KTXそのものに事故を起こす原因があるという事実を改めて認識させてくれる一つのシグナルだ。
 このシグナルを深刻に受け取り、その原因を取り除いておかなければ、今度さらに大きな事故が発生しかねない。
 政府は考え得るあらゆる事故の可能性を詳しくチェックし、今回の脱線前よりも脱線後にこそ、KTXははるかに安全になったという信頼を得なければならない。




朝鮮日報  : 2011/02/15 11:22:41
http://www.chosunonline.com/news/20110215000038

KTX脱線事故:あきれたミスの数々

 11日に京畿道の光明駅で発生した韓国高速鉄道(KTX)の脱線事故は、安易さと適当主義、うわべだけの報告などが組み合わさって発生したことが明らかになった。

 線路のポイントではナットがなくなっていた。
 このナットを締めていなかったため、ポイントがきちんと作動しなかった。
 また韓国鉄道公社(KORAIL)修理班の職員は、ポイント修理のため現場に行ったが、ナットが外れていることに気付かず、ポイントを「直進」に変えるというとんでもない措置を行った。
 しかも、こうした事実を管制センターにきちんと報告していなかった。
 これが脱線事故を招く決定的な要因として作用した。
 KORAILは14日、こうした内容の中間調査結果を発表した。

■なぜきちんと報告しなかったのか

 KORAILの調査結果によると、11日早朝に委託業者がポイントの古いケーブルを交換した後、立て続けにエラーサインが発生したという。
  KORAIL修理班の職員は現場に出動し修理を試みたが、原因を究明できず、臨時の措置として「直進」だけが可能なようにポイントを合わせておいた。
 そして管制センターに「列車の運行には支障がないよう、臨時に措置した」と報告した。
 「直進だけが可能なようにしておいた」という重大な事項は伝えなかった。
 管制センターは修理班の職員の言葉を「完全に措置した」という意味だと理解し、迂回線の信号を入れた。
 国土海洋部(省に相当)の関係者は
 「光明駅に進入する列車のほとんどが直進するため、そう言わなくとも問題ないだろうと判断したようだ」
と語った。

■エラーサインが出ているのになぜ列車を止めなかったのか

 管制センターは問題ないと判断し、事故を起こした列車が迂回線に向かうよう、ポイント切り替えを行った。
 3分程度遅れている列車が到着したら、時間を短縮するため、光明駅ですぐに乗客を乗せようと考えての措置だった。

 しかし、迂回線のスイッチを入れた途端、ポイントに問題があるというエラーサインが出た。
 これに驚いた管制センターは、すぐに直進の信号に切り替えたが、進入部誘導レールは直進にならず、迂回線のままになっていた。
 KORAILのキム・フンソン報道官は「線路の変更のためには、進入部と中間部の誘導レールの方向が一致しなければならないが、機器の故障で進入部は迂回線、中間部は直進という相反する状態になり、脱線事故が起こった」と語った。

 柳洸均(ユ・グァンギュン)鉄道大学教授は「相次ぐエラーサインにもかかわらず、なぜ管制センターは列車を止めて点検したなかったのか、不満が残る」と語った。
 また、ある鉄道専門家は「ポイントには誘導レールが少々ずれても脱線を防いでくれる“リードレール”があるため、管制センターが油断したようだ」と語った。

■なぜナットをきちんと締められなかったのか

 今回の事故の発端は、ポイントの古いケーブルを交換する際、ナットをきちんと締めなかったことだ。
 この7ミリのナット1個が、各種の先端装備で「武装」したKTX山川の力を奪った。
 鉄道技術研究院の関係者は
 「ナット一つのためにポイントで事故が起こる確率は、実際のところ天文学的に低い。委託業者は“まさか”と思って大ざっぱな仕事をした」
と語った。
 しかし、問題の委託業者は「ナットには触らなかった」と主張しており、さらなる調査が必要だという。




ⓒ 中央日報 2011.02.18 11:15:59
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=137556&servcode=400&sectcode=430

KTX、完全復旧したと話していたが…

 開通7年目で初めての脱線事故が発生したKTXの光明(クァンミョン)駅現場の復旧が来月までかかることが明らかになった。
 事故から31時間後に完全復旧し正常運行すると明らかにしていたコレイル(韓国鉄道公社)の説明とは違う。

 コレイルのキム・フンソン報道官は事故翌日の12日、
 「事故発生から31時間後に復旧を終え、KTXが正常運行されている」
と発表した。
 キム報道官は当時、
 「12日午後7時に事故区間の線路と列車線・信号設備などの復旧を完了した」
とし
 「事故区間でKTXの速度を時速90キロから45キロに落としているだけで、正常運行する」
と述べた。
 ホ・ジュンヨン社長も15日、事故現場を訪問し、復旧作業を視察したが、「復旧完了後の正常運行」というコレイル側の立場は変わらなかった。

 しかしコレイルの公式発表とは違い、事故区間では線路や信号設備の復旧作業が真っ最中だ。
 コレイルは17日、事故区間で列車が別のレールに乗り換える際にレールをつなぐ装置である分岐器2つを撤去した。
 10両編成で車両の重量が403トンにのぼる「KTX山川」が脱線したことで、分岐器やレールが大きく破損したからだ。

 また19日まで事故区間のソウルへ向かう上り線レール(53メートル)と釜山(プサン)へ向かう下り線レール(230メートル)の各2列をそれぞれ取り替える。
 分岐器は27日までに新しく設置する。
 コレイルのある関係者は「忠清北道五松(チュンチョンブクド・オソン)の鉄道施設装備事務所でレールの電気熔接をしなければならないため時間がかかる」と説明した。

 整備人員が不足している点も復旧作業が遅れている理由だ。
 コレイルはその間、施設・電気・車両と関連した人員およそ2900人を削減した。
 コレイルが作成した「光明駅脱線事故の復旧計画」にも正常運行は来月2日ごろ可能となっている。

 光明駅の脱線事故は、コントロールボックスの整備不良に臨時措置を取った後、無理な運行を続けたのが禍根となった。
 したがってコレイルが復旧過程を明確に公開せず、正常運行ばかり強調しているため、また事故を招くのではないかという懸念の声が出ている。

 鉄道技術研究院の関係者は「復旧を終わらせたと強調するばかりでなく、過程をすべて公開してこそ、乗客の信頼が得られる」と指摘した。





[◆ 2011-02-26]


中央日報日本語版 2011.02.26 07:07:29
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=137781&servcode=400&sectcode=430

KTX熱感知装置から警告音、300キロから急停車…事故原因分からず運行再開

 25日午前8時24分。ソウルに向かって時速300キロで走っていたKTXが京畿道華城市近(キョンギド・ファソンシ)付近で急停車した。
 機関室にある熱感知装置から「ピーピー」と2、3回ほど警告音が鳴り、列車を慌てて止めたのだ。

 この列車は釜山(プサン)で午前6時、乗客800余人を乗せて出発し、ソウル駅に8時39分に到着する予定だった。
 天安牙山(チョンアン・アサン)駅-光明(クァンミョン)駅の中間の線路上に列車を止めた機長は、機関室と客室20両(動力車2両含む)を回りながら熱感知装置が警告音を発した経緯を調べた。
 しかし機長は正確な原因を確認できなかった。

 乗客が抗議すると、43分後にまたソウルへ向かって出発した。
 この事故でKTXは1時間ほど遅れてソウル駅に到着し、列車が停止していた区間を通過する列車8便の運行も遅れた。

コレイル(韓国鉄道公社)のキム・フンソン報道官は「熱感知装置がなぜ警告音を発したのか正確な原因はまだ確認できていない」とし「列車を京畿道高陽(コヤン)車両基地に移し、車両の欠陥なのか、それとも線路や信号体系の異常なのか調べている」と述べた。

 熱感知装置は列車内に設置されているセンサーが火災の危険や車輪・車軸・エンジンなどの過熱を感知すれば作動する。
 鉄道技術研究院の関係者は
 「列車が警告音が出た後、ソウル駅まで正常運行した点からみて、車両内の電子システムに対する整備の欠陥である確率が高い」
と話した。

 今回急停車した列車はフランスから輸入して7年間運行している列車。
 11日に光明駅脱線事故を起こした「KTX山川(サンチョン)」とは違う機種だ。

 国内に高速鉄道が導入されてから7年目で初めて脱線事故が発生したのに続き、またコレイルの列車が停止したことで、乗客の不安感も強まっている。
 KTX106号に乗っていたムンさん(36)は
 「コレイルはその間、列車が飛行機や自動車よりも安全だと宣伝してきたが、KTXが時速300キロの爆弾になるのではないかと思うと怖くなる」
と語った。

 鉄道専門家らはコレイル全体組織員の規律弛緩を事故頻発の原因と指摘している。
 鉄道技術研究院の研究員は
 「コレイルは以前の事故に対する徹底した原因分析もせず、教訓を得ようという努力もしていないようだ。
 事故が繰り返されるのは組織規律がそれだけ緩んでいるという傍証」
と指摘した。

 2週間前に発生した光明駅脱線も事故を防止する機会が何度もあったが、管理監督の甘さのためにこれを防げなかった。
 コレイルは当時、線路を動かすコントロールボックスのナット一つがきちんと締められていなかったため信号体系室のモニターに異常信号が3度も出たが、適切な措置を取らなかった。
 また21日には京仁(キョンイン)線の列車が鐘閣(チョンガク)-鍾路(チョンノ)3街駅でドアを開けたまま走行した。

 事故が相次ぐ中、コレイルは許准栄(ホ・ジュンヨン)社長が動いて現場点検を続けてきた。
 許社長は22日、慶尚北道(キョンサンブクド)本部を訪問した席で、職員らと「安全決意文」を朗読したりもした。
 しかし翌日、ソウル駅構内では京義(キョンウィ)線列車が電気装置の故障で1時間半ほど停止する事故が発生した。

匿名を求めたコレイルの職員は「相次ぐ事故は組織がばらばらでまとまっていないため」と診断した。
 列車は車両・線路・電気・信号体系などが調和してこそ安全が確保される。

◆43分間立ち止まったKTX106号の事故状況

●午前6時、釜山からソウルに出発(乗客800余人搭乗)
●午前8時24分、熱感知装置異常で停止(点検したが原因分からず)
●午前9時7分出発、KTX列車8便が運行遅延
●午前9時35分、ソウル駅到着(当初8時39分予定)

資料:コレイル

◆2月だけで4度のコレイル列車事故
●11日、KTX山川、京畿道光明駅で信号体系整備欠陥のため脱線事故
●21日、京仁線、鐘閣-鍾路3街駅で扉を開けたまま走行
●23日、京義線、ソウル駅構内で電気装置の故障が発生、1時間30分運行中断
●25日KTX、京畿道華城で熱感知装置誤作動のため43分間運行中断


【 「私の意見」欄から 】

 仮に基本設計から韓国企業が行っていれば、何処の回路が悪いかを直ぐに発見できるが、基本設計・技術も知らない韓国人技術者が、問題個所を探り出す事は不可能である。
 是は技術者を経験した事のある人間からすると常識である。
 そして十中八九、フランスは全ての設計図や回路図などを韓国側に渡していないので、韓国が修理・保守・点検する事は極めて難しい。
 特に非接触型センサーを多く使用していれば、余計に欠陥個所を見つけ出す事は出来ないだろう。
 其の例として、韓国地下鉄が未だにフランス型(バー回転式)簡易改札機を使用し、日本型(オムロン製)の自動改札機が普及していない理由と同じである。
 つまり接触型・非接触型のセンサーを多数使用すればする程、基本設計が難しくなり、保守・点検が重要となる。
 従って技術の全てをフランス側から充分に習得しなかったコレイルと現代ロテムの責任は大きい。







朝鮮日報 : 2011/02/26 13:06:48
http://www.chosunonline.com/news/20110226000050

KTX:またもトラブル、40分間ストップ
国土海洋部「熱感知装置の誤作動で停車」

 今月11日、京畿道光明駅付近で韓国高速鉄道(KTX)山川が脱線する事故が発生したのに続き、25日には列車が突然停車する事故が起こった。

 25日午前8時24分ごろ、釜山発ソウル行きのKTX106号が、京畿道華城市梅松面付近の半月トンネルを通過した直後に停車した。
 列車は約40分後に運行を再開したが、その間、上り線の運行は中断し、出勤のためソウルに向かっていた多くの乗客の足に影響が出た。

 韓国鉄道公社(KORAIL)は
 「KTXの機関室で熱感知装置のセンサーが作動したため、運転手が安全確認のため列車を一時停止した。
 運転手をはじめ乗務員たちが約40分間かけて列車の点検を行った結果、異常はないと判断し、午前9時7分ごろ運行を再開した」
と説明した。

 KORAIL側は現在、熱感知装置が作動した原因について調査を行っている。

 国土海洋部(省に相当)の関係者は
 「熱感知装置は車内で火災が発生した場合に作動するが、火災が起きた形跡は確認されなかったため、センサーが誤作動を起こしたものと判断している」
と語った。

 KORAILと国道海洋部は
 「今月11日に光明駅で発生したKTX脱線事故の際、“なぜマニュアル通りに確認作業を行わないのか”との批判が多かったため、今回は運転手がマニュアル通りに列車を停め、安全点検を行った」
と発表した。

 しかし「時速300キロで走るKTXが故障や事故などでトラブルが相次いでいるのは、安全に問題があるという信号」と懸念の声が上がっている。

 KORAILが国会に提出した資料によると、KTX山川はここ1年間に、信号装置の障害など少なくとも15件の車両障害を起こしていたことが分かった。
 昨年10月13日には、電動装置があるモーターブロックが故障し、韓国で最も長い金井トンネル(20.3キロ)の中で列車が停車する事故が発生している。

 さらにこの日の事故は、光明駅付近で発生したKTX脱線事故の後、国土海洋部が今月15日からKORAILの列車運行や信号の制御システム全般を特別点検している最中に起こったため、KTXの安全性に対する懸念はさらに深まっている。



ⓒ 中央日報/中央日報日本語版 2011.02.28 09:25:05
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=137802&servcode=400&sectcode=430

韓国鉄道公社、週末の一日に2件の事故 「ただの小さな故障なのに…」

 コレイル(韓国鉄道公社)が運営する列車が週末一日に2件の事故を起こした。

 KTX開通7年目での最初の脱線事故(11日)に続き、この2週間にKTXのほか、京仁(キョンイン)線・京義(キョンウィ)線・京春(キョンチュン)線で次々と事故が発生している。
 これを受け、コレイルの監督機関である国土海洋部と国会が鉄道安全対策の用意と事故関連者の問責を検討している。

 光明(クァンミョン)駅脱線事故を起こした韓国型高速列車「KTX山川」は今回、機関が故障した。
 26日午前9時27分ごろ東大邱(トンデグ)駅を出発したKTX山川354号は、金泉(キムチョン)亀尾(クミ)駅付近で機関出力の異常のため速度が時速300キロから150キロに落ちた。
 コレイルはこの列車を大田(テジョン)駅まで運行し、乗客およそ600人を別の列車に移したが、目的地のソウル駅には予定時間より39分遅く到着した。
 春川からソウルに向かっていた京春線の急行列車は同日午前7時20分ごろ、清平(チョンピョン)駅で止まった。
 コレイルは列車の故障の原因を確認できず運行を中断し、乗客はその後に到着した一般列車に乗り換えた。故障の影響で乗客は予定時間より40分遅く終点の上鳳(サンボン)駅に到着した。

 しかしコレイル側は
 「人命被害があったわけではない」
という反応を見せた。
 光明駅脱線事故当時は
 「全国の鉄道に対する安全点検を実施し、再発を防ぐ」
と述べたが、事故が相次ぐと
 「列車の大小の事故は常にあるものだ」
という態度に変わったのだ。

 許准栄(ホ・ジュンヨン)社長も26日、あるメディアとのインタビューでこうした趣旨の発言をした。
 許社長はKTXの熱感知装置事故について
 「事故だなんて、人がけがでもしましたか。
 ちょっと異常信号が出たから点検し、また出発しただけなのに、何か大変なことになったかのように。
 ただの小さな故障なのに…」
と話した。

 韓神(ハンシン)大の裵埈晧(ペ・ジュンホ)教授(高速鉄道市民会代表)は
 「最近の高速鉄道事故は車両や線路が老朽化している時期に発生しているという点に注目すべき。
 最高経営者の考えがこのように安易では再発防止対策がきちんと出るだろうか」
と指摘した。

 裵教授は「従来のKTXはもっと頻繁に整備し、昨年3月に投入されたKTX山川の安全性もさらに高めなければならない」と強調した。

 市民は怒りを表した。イさん(48)は
 「コレイルの職員も許社長と似た考えをしているはず。
 この人たちを信じて高速列車に乗らなければいけないと思うとぞっとする」
と話した。
 許社長のインタビュー内容を知ったある人は「列車の安全も安全だが、国民に対する公企業社長の態度がこれほど傲慢不遜とは」と批判した。

 責任論も出ている。
 宋光浩(ソン・グァンホ)国会国土海洋委員会委員長は
 「今週初め、常任委を開き、コレイル列車の安全対策を総体的に点検する」
とし
 「コレイルは人命被害はないと強調するよりも、国民がどれほど不安を感じているか認識すべき」
と指摘した。

 国土海洋部の崔政浩(チェ・ジョンホ)鉄道政策官は
 「コレイルの列車運営や管理体系などに対する特別点検を実施中」
とし
 「コレイルの職務放棄や過失などが明らかになれば、関係者を問責する」
と明らかにした。




朝鮮日報 : 2011/02/28 16:04:55
http://www.chosunonline.com/news/20110228000064

KTX:相次ぐトラブルの原因は?



26日にも機関出力の異常発生、到着遅れる

現代ロテム「一部の部品の問題にすぎない」

 韓国高速鉄道(KTX)の新型車両として、韓国で開発された「KTX山川」の事故や故障などのトラブルが相次いでいる中、車両自体に欠陥があるのではないか、という不安感が広がっている。

 「KTX山川」は昨年3月に導入されて以来、大小の事故や誤作動などのトラブルが約30件発生している。

 今月26日午前9時27分ごろ、東大邱駅を出発したKTX山川が、金泉亀尾駅近くで機関出力に異常が発生し、一定の速度で走行することができず、大田駅への到着が予定より26分遅れた。このため、韓国鉄道公社はKTX山川の乗客を、同駅で接続する別の列車に振り分けた。
 KTX山川は結局、終点ソウル駅に予定よりも39分遅れて到着した。

 国土海洋部(省に相当)の関係者は「KTX山川の最高時速は300キロだが、熱感知センサーに異常が発生し、速度が自動的に150キロ程度まで落ちた。どの車両の装置に異常が発生したのか判明しなかったため、乗客を別の列車に振り分けた」と説明した。

 KTX山川は、今月11日にも光明駅近くで脱線事故を起こした。
 KTXでは今年に入り4件の事故が発生しているが、そのうち3件はKTX山川で、また昨年1年間にはKTX山川だけで28件のトラブルが起こった。
 中でも、車輪を動かす装置やブレーキ、バッテリーなど、車両の中心的な装置によるトラブルが主に発生しているという点も問題視されている。
 このため、KTX山川の車体そのものに欠陥があるのではないか、と懸念する声が出ている。
 ある鉄道関係者は「KTX山川の開発は現代ロテムが単独で行ったもので、車両の完成度が劣っているため、故障が頻繁に起こっているとみられる」と語った。

 KTX山川は、韓国で唯一の鉄道車両メーカー、現代ロテムが世界で4番目に開発した高速鉄道車両だ。これまではフランス・アルストム社がKTXの車両を製造し、韓国で組み立てていたが、KTX山川は国産化比率が87%に達する。

 これについて現代ロテムの関係者は
 「KTX山川はまだ運行を始めたばかりで、安定化に向けた初期段階にあるため、大小のトラブルが起こっているのは事実だ。
 しかし、2004年にKTXの運行が開始された当時や、国際的な基準と比較すれば、事故やトラブルの比率がそれほど高いわけではない。
 運行が始まってから6カ月間の状況について、KTXの最初の車両と比較した場合、『山川』の事故やトラブルの比率は21%低い。
 根本的な問題ではなく、一部の部品の問題にすぎない。
 また安全面で少しでも異常が発生した場合、すぐに列車が停車するシステムのため、故障が多いように思われてしまう点も理解してほしい」
と語った。

 鉄道技術研究院のキム・ギファン博士も
 「KTX山川はある程度時間が経過すれば安定化が可能になるだろう。
 現在の状況は、全体的なシステムの問題ではなく、国際的な基準に比べ大幅に劣っているわけでもない。
 そのため、大事故につながることはない」
との見方を示した。




朝鮮日報 : 2011/02/28 16:05:10
http://www.chosunonline.com/news/20110228000065

KTX:相次ぐトラブル、技術移転への影響懸念する声

 韓国高速鉄道(KTX)の新型車両として、韓国の技術で開発された「KTX山川(サンチョン)」は現在、建設費が20兆ウォン(約1兆 4000億円)規模とされるブラジルの高速鉄道や、米国カリフォルニア州の高速鉄道への技術移転を目指し、他国との競争を繰り広げている。
 特にブラジルへの技術移転をめぐっては、韓国が有利な状況にあるとの報道が現地で相次いだ。
 ところが最近、KTX山川の故障や事故が相次いだことで、技術移転にも影響を及ぼしかねない、と懸念する声が出ている。

 ブラジルの高速鉄道は、今年4月11日に入札が行われる予定だ。
 さらに同月29日には事業者の第1次選定が行われ、6月には最終的に事業者を確定し、今年下半期に契約を締結する見通しだ。

 韓国の高速鉄道関係者は
 「中国や日本などの競合国が最近、KTXの事故に関する悪質なデマを拡大再生産しており、懸念している。
 現地での影響を最小限に抑えるため努力している」
と話した。

 鉄道技術研究院のキム・ギファン博士も
 「ブラジルは当然ながら、最近の事態(KTX山川で相次ぐトラブル)に注目しているだろう。
 今月11日に光明駅で起こった(脱線)事故により、相当な打撃を被ったが、開通して間がないころに起こり得るようなトラブルまで問題にしていては、当然受注に影響を及ぼすだろう」
と語った。







 <future design> 



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