中央日報を読んでいたら、驚くような記事が載っていた。
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中央日報 2010.11.04 11:30:42
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=134558&servcode=200§code=200
韓国型原発導入のUAE、特戦部隊130人派遣を要請
国防部は3日、韓国型原子力発電所を導入するアラブ首長国連邦(UAE)の要請を受け、特戦部隊130余人を国会の同意を受けて年末までに派兵する計画だと明らかにした。
国防部の当局者は、
「原発受注過程でUAEが韓国軍の派兵など、さまざまな形式の軍事協力を要請したため、履行が容易な部分は施行した。
部隊の派兵はその後に議論することにした」
とし、
「さまざまな地域での特戦部隊の任務遂行能力向上と国益を考慮し、派兵を決めた」
と説明した。
派遣部隊の任務はUAE軍の特殊戦部隊に対する教育訓練支援と連合訓練および練習、有事の際の韓国国民の保護など。
駐留期間は今年12月から2012年12月までの2年間で、兵力は4-6カ月ごとに交代する。
駐屯地はUAE軍特殊戦学校領内で、現地の宿営施設と訓練場を無償で使用する。
今回の部隊派遣地は国連平和維持軍(PKO)または多国籍軍の派遣とは異なり、戦闘の危険がない安全な非紛争地域で軍事協力を強化し、国益を創出するのに寄与する新しい概念の部隊派遣だと、国防部は明らかにした。
国防部は今回の派兵を契機にUAEに対する防衛産業輸出を拡大する方針だ。
軍当局はUAEにバルカン砲、装甲車、K-11複合小銃、港湾防御体系の輸出を検討している。
部隊派兵同意案は9日、国務会議の審議・議決を経て国会に提出される。
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これ、どう読み取ったらいいのだろうか。
詳しいことは分からないが、素人目でみるとこんな理由を挙げることができる。
①.現在、中東ではアルカイダが攻撃目標に韓国を定めているため、原子力発電所の警護をも含めての発注であった。
つまり契約内容にはこの警護費用が含まれているということ。
②.UAEが国防そのものを韓国に依存することにした。
そのためのエサに韓国と原発建設契約を結んだ。
ということは、国際社会にはUAEにかかわるべきではないというような情報が存在しているかもしれない。
③.UAEのソロバン勘定がしたたかで、原発建設というのは名目のお飾りで、さまざまなオマケでボロイ利益がでるような商売をやったということ。
ただ目先に走った韓国は骨までしゃぶられる可能性あるかもしれない。
まだまだ、裏になにかありそうだが、韓国というのは民主主義国家だろう。
その商取引になぜ長期的軍隊派遣がからんでくるのだろう。
まるで、社会主義国家のようではないか。
関連ニュースにつぎのようなものがある。
o マレーシア・フィンランドも韓国型原発に関心
o フィリピン大統領「韓国型原発技術の導入も」
o トルコに原発輸出へ 11月ごろ契約の見込み
o アルゼンチンにも原発輸出の道開かれる
o 日本、トルコ原発受注めぐり韓国と競争
みんなこれ、軍隊派遣、軍事供給が契約条件に含まれてのことなのだろうか。
日本は最近ベトナムと原発建設契約を結んだが、これはどうか?
ベトナムはアメリカに戦争で勝った世界で唯一の国家だから、他国の軍事力など必要としていないだろう。
これから発展を期待されているのは早晩世界一の人口数になるインドだが、経済の高度成長ということでは民族的均質勤勉性からみてベトナムという国はアジアの中でもっとも有望な国である。
日本はまじめに期待に反することのないように本腰を入れていかないといけない。
日本をベトナムに接近させてくれたレアアース問題の中国には感謝感謝だろう。
中国のおかげで、日本のアジアへの展望が急激に開けてきた。
[◇ 朝鮮日報 2010/11/08]
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【コラム】派兵と国益
今年5月末に訪韓したアラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド 皇太子を案内し、京畿道特殊戦司令部訓練場を訪れた金泰栄(キム・テヨン)国防長官は、対テロ訓練のデモンストレーションを見ながら、内心ヒヤヒヤしてい たという。
特殊戦司令部は実戦的な訓練場面を見せるため、建物の屋上からロープを伝い降下し、窓から侵入するという設定の訓練の際、実際にガラスをはめ込 み、これを破って中に入るよう演出していたからだ。 通常は、割れたガラスでけがをする恐れがあるため、ガラスをはめ込まずに訓練をする。
この時、特殊戦司令部の最精鋭部隊である707部隊の隊員たちは、観覧席の前に防弾ガラスを事前に設置、モハマド皇太子や金長官の目の前で空砲でなく実弾を撃ち、テロ鎮圧訓練を行ったほか、テロの犯人を想定した人形の内部には赤い塗料を入れ、リアルさを出した。
UAEの副総司令官を兼任している皇太子は、デモンストレーションが終わり移動する車中で、金長官に「韓国の特殊戦部隊は世界一」と称賛した。そして、8月にはUAEを訪れた金長官に「われわれも特殊戦部隊を韓国軍のようにしたい」と特殊戦司令部の派兵を要請した。
UAEが関心を持っている軍事分野は、これだけではない。6月に訪韓したUAE地上軍司令官は、ハイテク技術を活用した陸軍科学化訓練場 (KCTC)を視察、「訓練場全体を持ち帰りたい」と言ったという。KCTCはレーザー光線を利用し、実弾を撃たなくても同様の訓練効果が得られる最新訓 練施設だ。韓国がUAEの原子力発電所契約を受注して以来、UAE軍関係者はこれまで14回も韓国を訪問し、情報・軍需・科学技術・防衛産業協力など、さ まざまな分野で了解覚書(MOU)を締結した。
UAEだけでなく、アフリカ・東南アジア・南米諸国も、従来の平和維持軍とは違った性格の軍事協力を求めているという。リビア・タンザニア・コン ゴ民主共和国・マレーシアなどでは戦力増強のため中期計画書の立案・作成支援を要請してきた。アルジェリア国防省は2008年、韓国軍の武器導入計画方法 を学ぼうと、将校十数人の派遣を提案してきた。こうした国々の中には、韓国が資源確保のため力を入れている国も少なくない。
一部には「UAE派兵は原子力発電所輸出の見返り」と反対する声もある。そうした見方もできないことはないだろう。しかし、どの先進国も時に目に 見えるところで、時に目に見えないところで軍事協力を国益増進の方法として実践している。昨年、軍事マニアの韓国民間人がカタールに軍事訓練を輸出し話題 になったほか、予備役兵士たちが中心になり韓国型民間軍事企業(PMC)を作ろうという案も出ている。それほど韓国の立ち位置は変化しているのだ。
これらは、「適切な海外派兵は、韓国軍がマンネリズムに陥らないよう刺激を受け、視野を広げるのにも役に立つ」という考え方だ。批判は結構だが、あまりにも一方に偏りすぎてはいないか振り返ってみてほしい。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者
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[◇ 朝鮮日報 2010/11/15]
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記事入力 : 2010/11/15 08:05:18
http://www.chosunonline.com/news/20101115000011
トルコとの原発受注交渉不発に
知識経済部は14日、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の期間中に妥結するものと期待されていた、トルコの原子力発電所をめぐる受注交渉が、「電力販売価格」などの問題でいったん打ち切られたと発表した。
ただし、交渉は今後再開される予定で、受注の可能性は相対的に高い状況だが、トルコが日本など他国との交渉を始める意向を表明したため、最終結果が注目されている。
今回交渉が不発に終わった最大の理由は、電力販売価格に対する両社の見解の差が大きかったからだ。
今回の事業は、黒海沿岸のシノブ地域に4基の原子力発電を建設するもので、韓国とトルコが事業費の30%を直接投資し、残りの70%は銀行からの借り入れなど、外部から資金を調達するプロジェクト・ファイナンシャル方式だ。
韓国はまず、この資金で原発を建設し、生産された電気を販売し投資費用を回収しなければならない。
このため、電力販売価格が低いと投資費用資金を回収できない恐れがあり、外部からの投資誘致も困難となる。
韓国が昨年末に受注に成功したアラブ首長国連邦(UAE)の原発は、全投資費用をUAEが負担する方式だった。したがって、今回のトルコの原発とは条件が異なる。
知識経済部の関係者は、
「トルコ側が追加協議を希望していることから、できるだけ早い時期に交渉を再開することにしている」
と述べた。
トルコは交渉打ち切り後、
「日本など他国と交渉する可能性もある」
との意向を示し、韓国に圧力をかけている。
だが政府は、依然として韓国が受注する可能性が高いとみている。
両国は既に3月から、原発建設について協議しており、随意契約の方式で交渉を行ってきたからだ。
同関係者は、
「これまでの交渉過程と内容からすれば、韓国が最も有力な受注候補であることに変わりはない」
との見方を示した。
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